PDFダイレクトプリントを使用するには

PDFダイレクトプリントとは、PDFファイルをプリンタードライバーを使わないで、直接lprコマンドなどを使ってプリントする機能です。PDFダイレクトプリントを使ってプリントする場合、次の項目は[プリンターモード]の[PDF エミュレーション設定]の設定に従ってプリントされます。

  • 出力部数

  • レイアウト

  • 両面

  • 用紙サイズ

  • 印刷モード

  • カラーモード

  • ソート

  • プリント処理モード

補足
  • PDFファイルのダイレクトプリント機能は、Adobe純正のPDFダイレクトプリントとPostScript非搭載のPDFダイレクトプリント(PDF Bridge)の2種類が可能です。どちらを優先するかは、[プリント処理モード]で設定できます。

  • lprコマンドを使ってプリントする場合、部数の指定はlprコマンドで行います。[PDF エミュレーション設定]の「部数」の設定は無効になります。なお、lprコマンドで部数の指定をしない場合は、1部として処理されます。

  • lprコマンドを使ってPDFファイルをプリントする場合は、操作パネルまたはCentreWare Internet Servicesを使って、本体側のLPDプロトコルを起動しておく必要があります。

PDFダイレクトプリント機能の設定項目

PDFダイレクトプリント機能で設定できる項目について、説明します。

弊社ユーティリティの「ContentsBridge」を使用しないでPDF ファイルをプリントする場合は、ここでの設定が有効になります。

補足
  • ContentsBridge Utilityを使用してPDFファイルをプリントする場合は、メディア(ソフトウェア/ 製品マニュアル)内の『メディア情報』を参照してください。

設定項目

項目番号

設定値

出力部数

401

プリントする部数を設定します。

【1~999】(初期値:1):1~999枚

両面

402

両面プリントを設定します。

【0】(初期値) :しない

【1】:長辺とじ

【2】:短辺とじ

長辺とじは、用紙の長い辺でとじた場合に、正しい向きで読めるように両面プリントを行います。

短辺とじは、用紙の短い辺でとじた場合に、正しい向きで読めるように両面プリントを行います。

印刷モード

403

画質を優先するか、速度を優先するかを設定します。

【0】(初期値) :標準

【1】:高速

【2】:高画質

標準は、標準的な速度、画質でプリントします。

高速は、速度を優先してプリントします。

高画質は、プリント速度は遅くなりますが、画質を優先して、よりきれいにプリントします。

ソート

404

複数部数を、1部ごとにソート(1、2、3...1、2、3...)してプリントするかどうかを設定します。

【0】(初期値) :しない

【1】:する

レイアウト

405

プリントするときのレイアウトについて設定します。

補足
  • この項目は、「プリント処理モード」で「PDF Bridge」を選択した場合だけ、設定が有効になります。

【0】(初期値) :自動倍率

【1】:カタログ(製本)

【2】:2アップ

【3】:4アップ

【4】:100%(等倍)

自動倍率は、プリントする用紙サイズに対して、最も拡大率が大きくなるように、自動的に倍率が設定されてプリントされます。

カタログ(製本)は、プリントするPDFファイルのページ構成に応じて、プリント結果がカタログのようにページ割り付けされて両面プリントされます。ただし、ページ構成によっては、カタログ(製本)プリントができない場合があります。その場合は、[0](自動倍率)でプリントされます。

補足
  • 「用紙サイズ」で「A4」を設定している場合は、A4サイズの用紙にプリントされます。

  • 「用紙サイズ」で「自動」を設定している場合は、A3またはA4 の用紙にプリントされます。

2アップは、1枚の用紙に、2ページ分の原稿を割り付けてプリントします。2アップを選択した場合、用紙サイズは、A4固定になります。

4アップは、1枚の用紙に、4ページ分の原稿を割り付けてプリントします。4アップを選択した場合、用紙サイズは、A4固定になります。

用紙サイズ

406

プリントする用紙のサイズを設定します。

【0】(初期値) :自動

【1】:A4

自動は、プリントするPDFファイルの原稿サイズと設定に応じて、自動的に用紙サイズが判別されます。

カラーモード

407

カラーでプリントするか、白黒でプリントするかを設定します。

【0】(初期値):自動

【1】:白黒

自動は、原稿のページごとにカラーか白黒かが自動的に判断されます。白黒以外の色が使われている場合はカラーでプリントされ、白黒だけが使われている場合は白黒でプリントされます。

プリント処理モード

408

PDFエミュレーション機能を使用するとき、プリント処理をするモードを選択します。

【0】(初期値) :PDF Bridge

【1】:PS

PDF Bridgeは、PDFを弊社製のPDFエミュレーション機能を使用して処理します。

PSは、PDFをAdobe社製のPostScriptの機能を使用して処理します。

補足
  • この項目は、Adobe® PostScript® 3TMキットを装着している場合に表示されます。

  • 「PDF Bridge」を選択した場合と「PS」を選択した場合では、プリント結果が異なることがあります。

  • 「PS」を選択した場合は、「レイアウト」での設定は無効になります。