スキャナー(マイフォルダ保存)の設定
スキャナー(マイフォルダ保存)の設定について説明します。
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この機能は、ApeosPort シリーズだけが対応しています。
Step1 事前準備
スキャナー(マイフォルダ保存)とは、本機の認証モードが外部認証のときに、認証ユーザーに応じて異なる転送先にスキャン文書を転送できる機能です。スキャナー(マイフォルダ保存)を利用するには、次の環境が必要です。
外部認証システム
スキャナー(マイフォルダ保存)を利用するには、外部認証システムが必要です。
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外部認証システムについては、認証システム を参照してください。
転送先のコンピューター
転送先のコンピューターには、本機でサポートしているOSが必要です。
OS XまたはmacOSの場合は、共有できるユーザーアカウントが必要です。
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対応OS について詳しくは、主な仕様 を参照してください。
Step2 SMBポートの起動とTCP/IPの設定
スキャナー(マイフォルダ保存)を使用するためにSMBポートを起動し、IPアドレスなどを設定します。本機で設定する手順を説明します。
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CentreWare Internet Servicesを使用して設定することもできます。設定方法は、CentreWare Internet Servicesを参照してください。
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[仕様設定/登録]画面を表示します。
参照-
詳しくは、仕様設定の流れを参照してください。
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SMBポートを起動します。
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[ネットワーク設定]を押します。
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[ポート設定]を押します。
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[SMBクライアント]を選択し、[確認/変更]を押します。
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[SMBクライアント-ポート]を選択し、[確認/変更]を押します。
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[起動]を選択し、[決 定]を押します。
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[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
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IPアドレスなどを設定します。
すでにIPアドレスが設定されている場合は、この手順は不要です。DHCPやBOOTP環境がある場合は、取得方法だけを設定します。アドレスが自動で取得できないときや、手動で設定するときはIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレスの設定状態を確認します。
参照-
IPアドレスの設定については、プロトコル設定を参照してください。
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[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
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[×]を押します。
補足-
設定内容によっては、再起動が必要です。画面が表示されたら再起動してください。
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機能設定リストをプリントし、SMBクライアントポートの起動とTCP/IPの設定を確認します。
参照-
機能設定リストのプリント方法は、レポート/リストの出力を参照してください。
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Step3 外部認証の設定
本機の認証モードを外部認証に設定します。
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CentreWare Internet Servicesを使用して設定することもできます。設定方法は、CentreWare Internet Servicesを参照してください。
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[仕様設定/登録]画面を表示します。
参照-
詳しくは、仕様設定の流れを参照してください。
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認証モードを外部認証に設定します。
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[認証/セキュリティ設定]を押します。
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[認証の設定]を押します。
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[認証方式の設定]を押します。
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[外部認証]を選択し、[決 定]を押します。
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[はい(変更/削除)]を押します。
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[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
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使用する外部認証サーバーの設定をします。
[Kerberos]、[LDAP]、[SMB]、[Authentication Agent]、[Azure Active Directory]が設定できます。
補足-
外部認証サーバーに、ApeosWare Management Suiteを使用する場合は、[Authentication Agent]を選択してください。
参照-
外部認証サーバーの設定については、認証システムを参照してください。
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[仕様設定]を押します。
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[ネットワーク設定]を押します。
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[外部認証サーバー/ディレクトリサービス設定]を押します。
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[認証システムの設定]を押します。
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[認証システム]を選択し、[確認/変更]を押します。
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使用する外部認証サーバーを選択し、[決 定]を押します。
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[閉じる]を押します。
補足-
選択した外部認証サーバーに認証などの設定をしていないときは、[外部認証サーバー/ディレクトリサービス設定]で設定してください。[LDAPサーバー/ディレクトリサービス設定]は、選択した外部認証サーバーにかかわらず設定が必要です。
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Kerberosサーバー設定については、Kerberosサーバー設定を参照してください。
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LDAPサーバー/ディレクトリサービス設定については、LDAPサーバー/ディレクトリサービス設定を参照してください。
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SMBサーバー設定については、SMBサーバー設定を参照してください。
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[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
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[×]を押します。
補足-
設定内容によっては、再起動が必要です。画面が表示されたら再起動してください。
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機能設定リストをプリントし、外部認証サーバー/ディレクトリサービスの設定を確認します。
参照-
機能設定リストのプリント方法は、レポート/リストの出力を参照してください。
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Step4 スキャナー(マイフォルダ保存)の設定
CentreWare Internet Servicesを使用して、スキャナー(マイフォルダ保存)を設定します。
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CentreWare Internet Servicesを起動します。
参照-
詳しくは、CentreWare Internet Servicesを起動するを参照してください。
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スキャナー(マイフォルダ保存)の機能を有効にします。
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[プロパティ]タブをクリックします。
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[サービス設定]をクリックします。
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[スキャナー(マイフォルダ保存)]をクリックします。
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[一般]をクリックします。
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[状態]で、[起動]にチェックを付けます。
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転送時に転送先を変更できるようにする場合は、[転送先の変更制限]の[変更可能]にチェックを付けます。
補足-
ここでチェックを付けておくと、スキャナー(マイフォルダ保存)実行時に、操作パネルで転送先フォルダーを変更できます。 チェックを付けないと、転送先を手順3 で指定したフォルダーから変更できません。
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転送先のフォルダーを指定します。
補足-
Azure Active Directoryを使用する場合は、[システムデータによって決定]を選択します。
LDAP(ディレクトリサービス)サーバーの情報を使用して、認証ユーザーごとに指定されたフォルダーに転送する場合
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[起点フォルダの決定方法]の[LDAPによって決定]にチェックを付けます。
初期設定では、LDAP(ユーザー情報管理)サーバーに登録されたユーザーの、ユーザープロファイルの[homeDirectory]に指定されているフォルダーが転送先に指定されています。
補足-
転送先フォルダーを変更する場合は、[LDAPの起点フォルダ設定]をクリックして、[ホームディレクトリ]に、転送先フォルダーの設定をした属性型名を入力し、[新しい設定を適用]ボタンをクリックします。
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[LDAPの起点フォルダ設定]をクリックして表示される[LDAPユーザーの関連付け]画面は、[プロパティ]>[ネットワーク設定]>[プロトコル設定]>[LDAP]>[LDAPユーザーの関連付け]で表示される画面と同じです。
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LDAP(ディレクトリサービス)サーバーの情報を使用しないで、CentreWare Internet Services で設定したフォルダーに転送する場合
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[起点フォルダの決定方法]の[システムデータによって決定]にチェックを付けます。
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[ホームディレクトリのパス]に、転送先のフォルダー名を入力します。
フォルダー名は、UNC形式(例:\\サーバー名\共有名\フォルダー名\フォルダー名2)で入力してください。
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手順3で設定したフォルダーの下にサブフォルダーを指定する場合は、次の設定を行ってください。
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サブフォルダーを作成するときは、[サブフォルダの自動作成]にチェックを付け、[サブフォルダ名]に作成するサブフォルダー名を入力します。
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認証時のユーザー名をサブフォルダー名として使用するときは、[パス名へのユーザー名の付加]にチェックを付けます。
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[パス名へのユーザー名の付加]にチェックを付けた場合、[ユーザー名フォルダがなければ自動作成]にチェックを付けると、ユーザー名フォルダーが存在しない場合には、自動的に作成されます。
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[サブフォルダの自動作成]、[パス名へのユーザー名の付加]の両方にチェックを付けた場合は、[パス名のルール]で、サブフォルダー、ユーザー名のどちらを先の階層にするかを指定します。
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転送先のコンピューターにアクセスするときの認証情報を指定します。
認証時のログインユーザー名にドメイン名を付加する場合
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[認証ユーザーのドメイン使用]の[有効]にチェックを付けます。
本機に認証する際に利用したユーザー情報とドメイン情報で転送先のコンピューターにアクセスする場合
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[保存時に使用する認証情報]の[認証ユーザーとドメイン]にチェックを付けます。
本機に認証する際に利用したユーザー情報で転送先のコンピューターにアクセスする場合
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[保存時に使用する認証情報]の[認証ユーザー]にチェックを付けます。
CentreWare Internet Service で本機に設定したログイン名とパスワードで転送先のコンピューターにアクセスする場合
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[保存時に使用する認証情報]の[既定の認証情報]にチェックを付けます。
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[ログイン名]と[パスワード]に転送先コンピューターの認証情報を設定します。 [ログイン名]は半角97 文字、または全角48 文字+半角1 文字以内で入力します。 [パスワード]は半角32文字、または全角16文字以内で入力します。 [パスワードの確認入力]は[パスワード]の内容を再入力します。
補足-
ログイン名を全角48 文字+半角1 文字以内で設定するときの半角1 文字には、ユーザー名とドメインを連結する「@」や「\」を入力します。
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[新しい設定を適用]ボタンをクリックします。
Step 5 コンピューター側の設定
転送先のコンピューターに転送先フォルダーを作成して、共有フォルダーに設定し、書き込み権限を設定します。
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Mac OSを使用する場合は、システム環境設定にある[共有]の[サービス]タブで[Windowsファイル共有サービス]を[入]に設定する必要があります。