ファクス機能の設定
ファクス機能を利用するための設定について説明します。
設定の変更は、機械管理者が実施してください。
インターネットファクスの設定
インターネットファクス機能を利用するための設定について説明します。
事前準備
本機でインターネットファクス機能を使用するために必要な条件について説明します。
本機側に必要な条件
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本機がネットワークに接続され、TCP/IPでの通信ができること
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メールの送受信ができる環境が用意されていること
メール環境について
インターネットファクス機能を使用するためには、メール環境として次の項目の準備が必要です。
項目 |
説明 |
インターネットファクス |
インターネットファクスダイレクト*1 |
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SMTP受信 |
POP3受信 |
SMTP受信 |
||
TCP/IPアドレス |
本機のTCP/IPアドレスです。 メールは、TCP/IPで通信します。 |
○ |
○ |
○ |
サブネットマスク |
ネットワークをサブネットで分割して使用している場合は必要です。 |
△ |
△ |
△ |
ゲートウェイアドレス |
複数のネットワークをゲートウェイを介して使用している場合は必要です。 |
△ |
△ |
△ |
本体メールアドレス |
本機のメールアドレスを設定します。 |
○ |
○ |
○ |
DNSサーバーアドレス |
POP3サーバーやSMTPサーバーのアドレスを、IPアドレスではなくドメイン名形式で設定した場合は必要です。DHCPから取得することもできます。 |
△ |
△ |
△ |
SMTPサーバーアドレス |
本機のメール送信では、SMTPサーバーを使用します。メール受信でも使用できます。 |
○ |
○ |
- |
SMTPAUTHログイン名、パスワード |
認証が必要なSMTPサーバーの場合、認証用のユーザー名を設定します。必要に応じてパスワードを設定します。 |
△ |
△ |
- |
POP3サーバーアドレス |
POP3サーバーのアドレスを設定します。 |
- |
○ |
- |
POP3ログイン名、パスワード |
POP受信用のユーザー名を設定します。必要に応じてパスワードを設定します。 |
- |
○ |
- |
S/MIME設定*2 |
S/MIMEを設定します。 |
△ |
△ |
△ |
○:設定が必要です △:必要に応じて設定します ー:対応していません
*1: インターネットファクスダイレクトを使用する場合、[仕様設定]>[ファクス設定]>[インターネットファクス動作制御]>[送信経路]を[ダイレクト(P2P)]に設定する必要があります。
*2: ApeosPortシリーズだけです。
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S/MIMEで暗号化やデジタル署名をつけてインターネットファクスの送受信を行うには、あらかじめ証明書が必要です。詳しくは、メールの暗号化/デジタル署名をするための設定を参照してください。
設定手順
本機でインターネットファクス機能を利用するための設置手順について説明します。
Step1 ポートの起動とTCP/IPの設定
インターネットファクス機能を使用するために、メール機能で使用するポートを起動して、IPアドレスなどを設定します。本機で設定する手順について説明します。
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CentreWare Internet Servicesを使用して設定することもできます。設定方法は、CentreWare Internet Servicesを使って設定するを参照してください。
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[仕様設定/登録]画面を表示します。
参照-
詳しくは、仕様設定の流れを参照してください。
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メール機能で使用するポートを起動します。
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[ネットワーク設定]を押します。
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[ポート設定]を押します。
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[メール受信]を選択し、[確認/変更]を押します。
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[メール受信-ポート]を選択し、[確認/変更]を押します。
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[起動]を選択し、[決 定]を押します。
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[閉じる]を押します。
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同様に、[メール送信]の[メール送信-ポート]を[起動]に設定します。
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[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
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IPアドレスなどを設定します。
すでにIPアドレスやホスト名が設定されている場合は、この手順は不要です。DHCPやBOOTP環境がある場合は、取得方法だけを設定します。アドレスが自動で取得できないときや、手動で設定するときはIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレスの設定状態を確認します。参照-
IPアドレスの設定については、プロトコル設定を参照してください。
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[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
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[×]を押します。
補足-
設定内容によっては再起動が必要です。画面が表示されたら再起動してください。
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機能設定リストをプリントし、ポートの起動とTCP/IPの設定を確認します。
参照-
機能設定リストのプリント方法は、レポート/リストの出力を参照してください。
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Step2 メール環境の設定
メールを使用するために、メールの各項目を設定します。
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CentreWare Internet Servicesを使用して設定することもできます。設定方法は、CentreWare Internet Servicesで設定できる項目を参照してください。
-
CentreWare Internet Servicesの起動方法は、CentreWare Internet Servicesを起動するを参照してください。
-
[仕様設定/登録]画面を表示します。
参照-
詳しくは、仕様設定の流れを参照してください。
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本機のメールアドレスを設定します。
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[ネットワーク設定]を押します。
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[本体メールアドレス/ホスト名]を押して、項目を設定します。
補足-
詳しくは、本体メールアドレス/ホスト名を参照してください。
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[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
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受信プロトコルを設定します。
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[ネットワーク設定]を押します。
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[その他の設定]を押します。
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[メール受信プロトコル]を選択し、[確認/変更]を押します。
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環境に合わせて、[SMTP]、[POP3]から選択します。
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[決 定]を押します。
-
[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
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-
受信の設定をします。
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[ネットワーク設定]を押します。
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[メール送受信設定]を押します。
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[メール受信プロトコル]で[SMTP]を選択した場合
SMTPサーバーの設定をします。
参照-
SMTPサーバーの設定については、SMTPサーバー設定を参照してください。
-
SMTP受信をする場合の本体メールアドレスの設定については、本体メールアドレス/ホスト名を参照してください。
-
-
[メール受信プロトコル]で[POP3]を選択した場合
POP3サーバーの設定をします。
参照-
POP3サーバーの設定については、POP3サーバー設定を参照してください。
-
POP3受信をする場合の本体メールアドレスの設定については、本体メールアドレス/ホスト名を参照してください。
補足-
POP3サーバーの設定でPOP over SSLをONするとメールの受信が暗号化されます。POP over SSLはCentreWare Internet Servicesを使用して設定することができます。設定方法は、CentreWare Internet Servicesを使って設定するを参照してください。
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[閉じる]を押します。
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送信の設定をします。
補足-
メールの送信には、SMTPサーバーの設定が必要です。[メール受信プロトコル]で[POP3]を選択した場合は、[メール送受信設定]でSMTPサーバーを設定してください。詳しくは、SMTPサーバー設定を参照してください。
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必要に応じて、送受信ドメインの制限を設定します。
参照-
POP3サーバーの設定については、送受信ドメインの制限を参照してください。
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S/MIMEについての設定をします。
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[ネットワーク設定]を押します。
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[セキュリティ設定]を押します。
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[S/MIME設定]を押して、項目を設定します。
参照-
詳しくは、S/MIME設定を参照してください。
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[仕様設定/登録]画面が表示されるまで、[閉じる]を押します。
-
[×]を押します。
補足-
設定内容によっては再起動が必要です。画面が表示されたら再起動してください。
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機能設定リストをプリントし、各項目が設定されていることを確認します。
参照-
機能設定リストのプリント方法は、レポート/リストの出力を参照してください。
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Step3 インターネットファクステスト
本機からコンピューターにインターネットファクスできるかどうかをテストします。
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ホーム画面で[ファクス/インターネットファクス]を押し、[ファクス/インターネットファクス]画面を表示します。
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インターネットファクスの宛先を指定します。
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[スタート]を押して送信します。
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コンピューターで受信できたかどうかを確認します。
参照-
受信できない場合は、トラブル対処を参照してください。
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