HP-GL/2エミュレーションのモード設定項目

HP-GL/2のモードメニューで設定できる項目とその操作方法について説明します。

HP-GL/2設定項目一覧

モードメニューで設定できる項目について、基本設定項目と拡張設定項目に分けて説明します。

基本設定項目

設定項目

項目番号

設定値

原稿サイズ

101

コンピューターで作成された原稿のサイズを設定します。

【0】:A0

【1】:A1

【2】:A2

【3】:A3

【4】:A4

【5】:A5

【10】:B0

【11】:B1

【12】:B2

【13】:B3

【14】:B4

【15】:B5

【99】(初期値):オート

【100】:用紙

「オート」を選択すると、「印字制御」のスケールモード、エリア判定モード、ペーパーマージンの設定が有効になります。

補足
  • 「オート」以外を選択すると、拡張設定項目の「オートレイアウト」の設定は「しない」になります。

  • 「原稿サイズ」と「用紙サイズ」の組み合わせによって、原稿は等倍でプリントされます。

用紙サイズ

102

プリントする用紙のサイズを設定します。「給紙トレイ」の設定が「自動」、または「トレイ5(手差し)」の場合に設定できます。また、設定できる用紙はカット紙だけです。

【3】:A3

【4】:A4

【5】:A5

【14】:B4

【15】:B5

【99】:オート

【101】(初期値):A サイズ

注記
  • 「給紙トレイ」を「トレイ1」~「トレイ4」、「トレイ6」、「トレイ7」のいずれかに設定しているときには、「用紙サイズ」の設定はできません。設定しているトレイにセットされている用紙サイズが表示されます。

補足
  • 「A サイズ」または「オート」を選択した場合は、次のように設定されます。

  • 「原稿サイズ」を「オート」以外に設定すると、「A3」になります。

  • 「給紙トレイ」を「トレイ1」~「トレイ4」、「トレイ6」、「トレイ7」に設定すると、選択された給紙トレイの用紙サイズになります。

  • 「原稿サイズ」と「用紙サイズ」の組み合わせによって、倍率符号が「?」となることがあります。この場合、原稿は等倍でプリントされます。

給紙トレイ

103

プリントに使用する用紙トレイを設定します。

【0】(初期値):自動

【1】:トレイ1

【2】:トレイ2

【3】:トレイ3

【4】:トレイ4

【5】:トレイ5(手差し)

【6】:トレイ6(大容量)

【7】:トレイ7(大容量)

注記
  • 「トレイ1」~「トレイ4」、「トレイ6」、「トレイ7」を選択した場合、その用紙トレイにセットされている用紙の大きさが用紙サイズとなるため、「用紙サイズ」の設定はできません。

補足
  • 「自動」を選択した場合、同じサイズの用紙が同じ用紙方向で複数のトレイにセットされているときは、トレイ1 →トレイ2 →トレイ3 →トレイ4 →トレイ6 →トレイ7の順に給紙されます。また、同じサイズの用紙が異なる向きで複数のトレイにセットされているときは、よこにセットされている用紙が優先されます。

座標回転

104

プリントに使用する用紙方向を設定します。

【0】(初期値):0 度

【1】:90 度

カラーモード

105

階調モードを設定します。

【0】(初期値):カラー

【1】(初期値):グレースケール

【2】:黒ペン

拡張設定項目

設定項目

項目番号

設定値

オートレイアウト

106

オートレイアウトを使用するかしないかを設定します。

【0】(初期値):ON

【1】:OFF

パレット優先指定

107

優先して使用するパレットを設定します。

【0】(初期値):コマンド

【1】:パネル

プリント部数

108

プリントする部数を設定します。

【1】~【250】(初期値:1):1~250枚

注記
  • コンピューターからプリント部数の指定があった場合、その値が反映されてプリントされます。プリント後、操作パネルの設定もその値に書き換えられます。ただし、lpdポートから指定された部数は、プリント後、操作パネルの設定を書き換えることはありません。

排出先

109

プリントした用紙の排出先トレイを設定します。

【0】(初期値):排出トレイ

【80】:フィニッシャートレイ(オプション)

【81】:フィニッシャー排出トレイ(オプション)

両面

110

両面プリントを設定します。

【0】(初期値) :なし

【1】:左右開き

【2】:上下開き

フォント

111
(漢字書体)

2バイト系文字(漢字)の書体を設定します。なお、2バイト系半角文字もこの書体が適用されます。

参照

【0】(初期値):ストローク

【1】:明朝

【2】:ゴシック

112
(英数字書体)

1バイト系文字(ANK)の書体を設定します。

参照

【0】(初期値):ストローク

【1】:ローマン

【2】:サンセリフ

位置補正

113
(縦位置補正)

114
(横位置補正)

ハードクリップエリアをたてまたはよこ方向に移動させる機能です。-250~250mmまで1mm単位で設定できます。

【0】(初期値) :しない

【1】~【250】:-250 ~ -1mm

【251】~【500】:+1 ~ +250mm

注記
  • 印字エリアを超えるデータは、位置補正をしても印字されません。また、位置補正により印字エリアを超えたデータは、印字されません。

有効出力部数

115

プリント部数の指定方法を設定します。

【0】(初期値):プロトコル指定

【1】:パネル

【2】:コマンド

印字制御

150
(HP-GLモード)

グラフィックス言語の変更ができます。この設定は、HP-GLコマンドのIW、OW、UCコマンドに影響します。

【0】(初期値):HP-GL

【1】:HP-GL/2

補足
  • BPコマンドを含まないHP-GL/2コマンドを印字する場合は「HP-GL/2」を選択してください。

151
(ハードクリップ)

ハードクリップエリアの大きさを設定します。

HP-GLモードでは、用紙によって作画可能な領域が決まっています。この領域はハードクリップエリアと呼ばれ、ペンが移動する最大範囲を決定します。したがって、ハードクリップエリアを超えて描画することはできません。

【0】:標準

【2】(初期値):用紙

参照

印字制御(つづき)

152
(排出コマンド(SP))

描画の終了を示すコマンドを設定します。ここで指定したコマンドを受信すると描画を終了し、用紙が排出されます。

【0】:OFF

【1】:ON

初期値は、SP0 は「ON」、SP0 以外のコマンドは「OFF」に設定されています。

参照
  • 複数のコマンドが指定された場合は、どれか1つのコマンドを受信した時点で、描画を終了して用紙が排出されます。

153
(排出コマンド(SP0))

154
(排出コマンド(NR))

155
(排出コマンド(FR))

156
(排出コマンド(PG))

157
(排出コマンド(AF))

158
(排出コマンド(AH)

159
(スケール)

原稿サイズが用紙サイズに合うように、原稿サイズを拡大/縮小(スケーリング)するかを設定します。

【0】:OFF

【1】(初期値):ON

160
(スケールモード)

オートスケール実行時の原稿サイズを、A系列の用紙サイズ(A0、A1、A2、A3、A4、A5 の6 種類)とするか、エリア判定モードで選択された方法によって求められた有効座標エリアとするかを設定します。

【0】(初期値):用紙サイズ

【1】:有効座標エリア

補足
  • 「有効座標エリア」は、「オートレイアウト」が「ON」の場合だけ設定できます。「OFF」の場合は、「用紙サイズ」になります。

  • スケールモードの設定は、「原稿サイズ」が「オート」の場合に有効になります。

161
(エリア判定コマンド)

オートスケール実行時、有効座標エリアを求める方法を設定します。

【0】(初期値):Auto

【1】:PS

【2】:IW

【3】:IP

【4】:Adapted

補足
  • エリア判定コマンドの設定は、「原稿サイズ」が「オート」の場合に有効になります。

162
(ペーパーマージン)

オートスケール実行時のペーパーマージンを設定します。

【0】~【99】(初期値:0):0~99mm

補足
  • ペーパーマージンの設定は、「原稿サイズ」が「オート」の場合に有効になります。

印字制御(つづき)

163
(イメージエンハンス)

イメージエンハンスを行うか行わないかを設定します。

イメージエンハンスとは、画像の境界を滑らかにしてギザギザを減らし、疑似的に解像度を高める機能です。

【0】:OFF

【1】(初期値):ON

ホチキスとめ

164

ホチキスとめをする位置を設定します。

【0】(初期値) :しない

【1】:左上1 か所

【2】:上辺2 か所

【3】:右上1 か所

【4】:左辺2 か所

【5】:右辺2 か所

【6】:左下1 か所

【7】:下辺2 か所

【8】:右下1 か所

パンチ

166

パンチ穴を開ける位置を設定します。

【0】(初期値) :しない

【1】:上辺

【2】:下辺

【3】:左辺

【4】:右辺

パンチ穴数

167

パンチ穴の数を設定します。

【0】(初期値) :2穴

【1】:3穴

【2】:4 穴

トレイ5確認表示

165

【0】:なし

【1】(初期値):あり

対象機

169

エミュレーションする対象機を設定します。

【0】(初期値):HP750

【1】:FX4036

ペン属性

800~815
(幅)

16本のペン(No.00~No.15)の幅(太さ)を設定します。ペンの幅は、0.0~25.5mmの範囲で、0.1mm刻みに設定できます。No.00の項目番号が800です。

【0】~【255】(初期値:3):0~25.5mm

補足
  • 「原稿サイズ」と「用紙サイズ」の組み合わせによって縮小された場合、ペンの幅も最小0.1mmまで縮小します。

  • 線の幅は線の中心から太くなります。

  • 太さが0.0mmの場合は、何も描画されません。

850~865
(ペン終端形状)

16本のペン(No.00~No.15)の先端を設定します。No.00の項目番号が850です。

【0】(初期値):切断

【1】:丸め

【2】:矩形

「切断」(初期値)

icon:座標指定位置

「丸め」

icon:座標指定位置

「矩形」

icon:座標指定位置

900~915
(ペン接続形状)

16本のペン(No.00~No.15)の、ペンの線を接続した場合の処理を設定します。No.00の項目番号が900です。

【0】(初期値):なし

【1】:交差

【2】:丸め

【3】:切断

「なし」(初期値)

icon

「交差」

icon

「丸め」

icon

「切断」

icon

補足
  • 「なし」は、処理時間がもっとも短く、確認用に適しています。

  • シンボルモードコマンドによってシンボルが設定されている場合、連結処理は行われません。シンボルモードコマンドとは、シンボルを指定するHPGLコマンドです。

ペン属性(つづき)

950~965

(ペンカラー)

16本のペン(No.00~No.15)の色を設定します。0~255の範囲で設定します。No.00~No.15の初期値は、それぞれ0、1、2、3、4、5、6、7、8、12、19、27、35、68、100、110になります。

No.00 の項目番号が950です。

【0】~【255】:0~255(カラー)

補足
  • ペン属性と、文字書体の関係は次のとおりです。