イメージログ管理
イメージログ管理は、本機で実行されたジョブの文書を画像データとして保存し、ジョブの利用者、利用時刻、部数などのデータと共に、ログとして蓄積/管理する機能です。文書が漏えいしたときに、対象文書に対してジョブを実行したユーザーを特定するための情報を保存します。
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イメージログ管理の設定で、[作成保証レベル]を[高]、または[転送保証レベル]を[高]に設定すると、イメージログの作成や転送処理が行われてから印刷されるため、印刷開始が遅くなる場合があります。
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ジョブの文書イメージ、データの容量、イメージログ管理機能以外の複数ジョブの処理の有無、[作成保証レベル]の設定、または[転送保証レベル]の設定によっては、イメージログ管理機能が優先して処理されます。
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イメージログ管理機能は、文書に対するセキュリティー機能を補う目的があるため、イメージログの作成に時間がかかったり、イメージログ管理機能以外のジョブの処理に時間がかかったりすることがあります。
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セキュリティー機能の観点から、機械はデータを蓄積保存することを優先するため、イメージログの作成を中止(強制終了)できません。
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イメージや印刷ジョブのログ(ジョブログ)を検索することによって、システム管理者などが出力者の「識別情報」を把握することになります。イメージログ管理機能を使用したことによる出力者個人のプライバシー保護に関しては、責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
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停電などで強制的に電源が切れた場合や、ハードディスクに異常が発生した場合などは、イメージログの作成・転送が必ず実施されるとは限りません。
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イメージログ管理機能の起動後に実行されたジョブだけが、イメージログ管理機能の対象になります。
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管理するイメージは、入力イメージを元に作成するため、出力イメージと同じになるとは限りません。次に記載する情報は、出力時に加えられたり、編集されたりする情報のため、イメージには反映されません。
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出力時のレイアウト変更
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合紙
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アノテーション
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複製管理
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バナー
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送信シート(ファクス)
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ペーパーセキュリティー
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製本(コピー)
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フォームオーバーレイ(プリント)
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イメージとして作成されるPDFファイルに対しては、[PDFセキュリティ]、[PDF署名]の機能は使用できません。
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[イメージログ作成]の[解像度]の設定にかかわらず、入力イメージよりも解像度が高いイメージは作成されません。入力イメージの解像度が、[イメージログ作成]の[解像度]よりも低い場合は、入力イメージと同じ解像度でイメージが作成されます。
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ファクス送受信のジョブは、[イメージログ作成]の[作成保証レベル]の設定にかかわらず、常に[作成保証レベル]を[低]として動作します。
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イメージは、最大8,191ページまで作成できます。本機への入力イメージが8,191ページ以上の場合は、[イメージログ作成]の[作成範囲]に[全ページ]を設定しても、8,191ページまでのイメージが作成されます。
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ハードディスク内のイメージ格納領域が不足した場合、[イメージログ作成]の[作成保証レベル]の設定によって、本機は次のように動作します。
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[高]の場合:ジョブは中止されます。
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[低]の場合:ジョブは実行されます。ただし、ジョブ終了時に警告が表示され、イメージ作成が失敗したことを知らせます。
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イメージ作成中にエラーが発生した場合、[イメージログ作成]の[作成保証レベル]の設定によって、本機は次のように動作します。
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[高]の場合:イメージをエラーイメージ(1x1ピクセル)と置き換え、システムエラーが発生します。システムエラーが発生した場合は、本機の電源を切り、操作パネルのディスプレイが消灯してから、もう一度電源を入れてください。
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[低]の場合:イメージをエラーイメージ(1x1ピクセル)と置き換え、ジョブ終了時にエラー情報が記録されます。
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本機に格納できるイメージログの最大数は、2000です。
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[イメージログ作成]の[解像度]の設定によって、読み取り可能な文字のサイズが異なります。解像度を設定する場合は、次の表を参考にしてください。
解像度 |
カラージョブの場合 |
白黒ジョブの場合 |
一般文書でのめやす |
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200dpi |
6pt |
6pt |
一般文書では問題ないレベルです。 |
100dpi |
10pt |
14pt |
大きめの文字がわかるレベルです。 |
72dpi(初期値) |
12pt |
18pt |
タイトルの文字がわかるレベルです。 |
50dpi |
16pt |
24pt |
文字はわかりません。プレビュー用に適しています。 |
25dpi |
24pt |
32pt |
文字はわかりません。サムネール用に適しています。 |
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この機能はApeosPortシリーズのみ有効です。
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お使いの機種またはオプションの装着状況によっては、この機能は利用できません。
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[カストマーエンジニアの操作制限]を[する]に設定していると、カストマーエンジニアは[イメージログ管理]の設定ができなくなります。カストマーエンジニアの操作制限は、カストマーエンジニアの操作制限を参照してください。
イメージログ管理
イメージログ管理を利用するかどうかを設定します。
イメージログ作成対象
ジョブの種類(コピー、プリンター、スキャナー、ファクス)ごとに、イメージログを作成するかどうかを設定します。
イメージログ作成
ログとして管理する画像データについて設定します。画像データは、ジョブひとつに対して、1ファイル(PDF形式)作成されます。
作成保証レベル
ログとして管理する画像データを確実に作成するかどうかの保証レベルを、[低]、[高]から選択します。
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[低]に設定した場合、状況によっては、画像データが作成されないことがあります。
解像度
ログとして管理する画像データの解像度を、[25dpi]、[50dpi]、[72dpi]、[100dpi]、[200dpi]から選択します。
作成範囲
ログとして管理する画像データを作成する範囲を、[1ページ目のみ]、[1~2ページ]、[1~3ページ]、[1~4ページ]、[1~5ページ]、[全ページ]から選択します。
イメージログ転送
本機で作成したイメージログは、ログ管理サーバーに転送して、保存/管理できます。
イメージログの転送方法について設定します。
転送機能
転送機能を使用して、イメージログをログ管理サーバーに転送するかどうかを設定します。[使用しない]、[使用する]から選択します。
転送保証レベル
作成したイメージログが、ログ管理サーバーに確実に転送されるかどうかを保証するレベルを、[高]、[低]から選択します。[高]に設定すると、イメージログが転送できなかった場合、本体に2000件まで未送信ログとして保存され、2000件を超えると次のジョブは実行できなくなります。[低]に設定すると、次のジョブは実行され、2000件を超えた古いジョブから削除されます。
転送動作
本機からログ管理サーバーに、イメージログを自動転送するかどうかを設定します。
[一時停止]、[ジョブ単位で転送]、[まとめて転送]から選択します。
[まとめて転送]を選択すると、[転送タイミング]で転送するタイミングを選択できます。
転送タイミング
[転送動作]で[まとめて転送]を選択すると表示されます。
本機からログ管理サーバーに、イメージログを転送するタイミングを指定します。
[時刻指定転送]、[ジョブ終了時]、[最終操作後]、[電源投入時]、[一定数保存された時]から選択します。