受信時のトラブル

受信できない場合の処置方法について説明します。

症 状

原  因

処  置

通信できない(一般のファクス)

電話線が正しく接続されていない。

本機には電話線を差し込む場所が複数あります。正しい場所に差し込まれていないと通信できません。正しい場所に差し込まれている場合、「オンフック」機能を使用して一般回線に電話できます。

電話回線に異常が発生している。

近くにある電話機で、電話ができるかどうか確認してください。電話ができない場合は、本機の異常ではなく、電話回線に問題があります。

回線1 ~ 3付加サービスが正しく設定されていない。

電話会社との回線契約(ナンバー・ディスプレイ/ 発信者番号表示およびダイヤルイン)を確認して、設定してください。

参照

ナンバー・ディスプレイの契約をしていない。

発信番号通知の振り分け機能を利用するには、NTTとのナンバー・ディスプレイの契約が必要です。

モデムダイヤルインの契約をしていない。

モデムダイヤルインの振り分け機能を使用するには、NTT とのモデムダイヤルインの契約が必要です。

電源が入っていない。

本機の電源が入っていないと、受信できません。本機の主電源および電源を入れてください。

用紙がセットされていない。

本機に用紙がセットされていない場合、受信した文書をプリントできません。

用紙が詰まっている。

本機の操作パネルを見て、詰まっている用紙を取り除いてください。

参照

機械管理者モードになっている。

本機が機械管理者モードになっている場合は、受信できません。機械管理者モードを終了してください。

受信パスワードを設定している。

受信パスワードを設定している場合、Fコードで正しい受信パスワード送信してくる相手だけ、受信やポーリングを受け付けることができます。

手動受信に設定されている。

手動受信をするか、自動受信に設定し直してください。

参照

自動受信に設定されている。

FAX情報サービスを利用するには、オンフックまたはオフフック画面で手動受信モードに設定し直して、情報コードなどを入力したあとで、最後に[スタート]を押してください。

送信元で原稿を正しくセットしていない。

送信元に確認してください。

補足
  • 通信時は、本機側だけの問題ではなく、相手機側のトラブルによって異常が発生する場合があります。

通信できない(IP ファクス(SIP))

正しいIPアドレスが設定されていない。

本機に正しいIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレスを設定してください。

正しいSIPサーバーのIP アドレスが本機に設定されていない。

本機に正しいSIPサーバーのIPアドレスを設定してください。

ネットワーク内の指定したSIPサーバーが動作していない。

SIPサーバーが正常に動作していることを、ネットワーク管理者に確認してください。

SIPサーバーへの本機の情報の登録が失敗している。

本機の電源を切って、入れ直してください。

電源が入っていない。

本機の電源が入っていないと、受信できません。本機の主電源および電源を入れてください。

機械管理者モードになっている。

本機が機械管理者モードになっている場合は、受信できません。機械管理者モードを終了してください。

間違った受信パスワードを設定している。

受信パスワードを設定している場合、Fコードで正しい受信パスワードを送信してくる相手だけ、受信やポーリングを受け付けることができます。

IPファクス(SIP)を送信中である。

IPファクス(SIP)の同時接続数は1つです。同時にIPファクス(SIP)の送受信はできません。

送信中のIPファクス(SIP)の送信終了後に、送信元に再送を依頼してください。

ネットワーク中継機器(スイッチ/ルーター/ファイヤーウォールなど)で、本機のポートが通過できない。

ネットワーク中継機器で、本機のIPファクス(SIP)用ポートを利用可能に設定してください。

本機の受付IPアドレスの制限が正しく設定されていない。

SIPサーバーを使用する環境で、本機で受付IPアドレスを制限している場合は、受け付けるIPアドレスにSIPサーバーのIPアドレスを追加してください。

CentreWare Internet Services を使って、[プロパティ]タブ>[セキュリティー]>[受付IPアドレス制限]で登録してください。

Ethernetケーブルが1 分以上抜けていた。

SIPサーバー上のRegisterリカバリが終了すると登録に成功します。処置は必要ありません。

通信できない(IP ファクス(SIP)でVoIPゲートウェイを使用している場合)

VoIPゲートウェイの登録が正しくない。

本機に正しいVoIPゲートウェイを登録してください。

ネットワーク内の指定したVoIPゲートウェイが動作していない。

VoIPゲートウェイが正常に動作していることを、ネットワーク管理者に確認してください。

VoIPゲートウェイ上の設定が正しくない。

VoIPゲートウェイ上の設定が正しいことをネットワーク管理者に確認してください。

IPファクス(SIP)通信に時間がかかる

本機のQoS設定値が不適切なため、ネットワーク中継機器(スイッチ/ルーターなど)での本機から送信されたIPパケットの優先度が低くなっている。

使用しているネットワーク環境に合わせ、本機の[IPパケット送信優先度]の設定値を大きくしてください。

参照

ネットワーク中継機器(スイッチ/ルーターなど)のQoS値毎に割り当てられているキュー(バッファ)が小さいため、通信データの損失が大量に発生している。

ネットワーク中継機器で、ネットワーク環境に適したパラメーターを設定してください。

ネットワーク中継機器(スイッチ/ルーターなど)をはさんで通信速度(10M/100M/1000M)が異なっているため、通信データの損失が大量に発生している。

ネットワーク内で通信速度を統一してください。

VoIPゲートウェイの通信パラメーター(input gain/output attenuation、echo 設定など)がネットワーク環境に合っていないため、通信データの損失が大量に発生している。

VoIPゲートウェイで、ネットワーク環境に適したパラメーターを設定してください。

電話用ネットワークとデータ用ネットワークを分けて運用している場合で、IPファクス(SIP)機をデータ用ネットワークに接続している。

ネットワーク環境全体でQoS設定をして、トラフィック管理を行ってください。

本機のQoSは[IPパケット送信優先度]を設定してください。

参照

IPファクス(SIP)通信時にネットワークの他の通信/通話が遅くなる

本機のQoS設定値が不適切なため、ネットワーク中継機器(スイッチ/ルーターなど)において本機から送信されたIPパケットの優先度が必要以上に高くなっている。または、バッファ領域を占有している。

使用しているネットワーク環境に合わせ、本機の[IPパケット送信優先度]の設定値を小さくしてください。

参照

電話用ネットワークとデータ用ネットワークを分けて運用している場合で、IPファクス(SIP)機を音声用ネットワークに接続している。

ネットワーク環境全体でQoS 設定をして、トラフィック管理を行ってください。

本機のQoS は[IPパケット送信優先度]を設定してください。

参照

画質が悪い

ドラムカートリッジに傷がある。

コピーして画質が悪い場合は、ドラムカートリッジを交換してください。

送信元の原稿読み取り部が汚れている

送信元に確認してください。

補足
  • 通信時は、本機側だけの問題ではなく、相手機側のトラブルによって画質に異常が発生する場合があります。

送信元の解像度の設定が低い。

送信元に確認してください。

補足
  • 通信時は、本機側だけの問題ではなく、相手機側のトラブルによって画質に異常が発生する場合があります。

1ページの受信文書が複数に分割される

送信元での原稿読み取り時に、何らかの原因により、原稿が大きく読み込まれている。

本機は、原稿を受信した場合の処理方法を、自動縮小受信との組み合わせで設定できます。組み合わせによって、受信文書は次のようにプリントされます。

自動縮小受信あり

自動縮小受信なし

しきい値以内の場合

自動的に縮小されて、1枚にプリント

定形サイズを超える部分をカットしてプリント

しきい値を超える場合

等倍で分割されてプリント

参照

ボックスセレクター機能を設定しているのに、受信文書が選択した親展ボックスに蓄積されず、プリントされてしまう

ボックスセレクター機能の設定で、未登録の親展ボックスが選択されている。

ボックスセレクター機能を設定する場合は、登録済みの親展ボックスを選択してください。未登録の親展ボックスを選択すると、受信文書は親展ボックスに蓄積されず、自動的にプリントされます。

参照