インターネットファクスについて
インターネットファクスとは、電話回線を経由するファクス通信とは異なり、企業内ネットワークやインターネットを経由して、本機で読み取ったデータなどを電子メールの添付文書として送受信する機能です。
既存の企業内ネットワークやインターネットを経由して通信するため、電話回線を経由するファクスに比べ通信料金を節約できます。
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インターネットファクス機能を使用するには、設定が必要です。詳しくは、機械管理者またはシステム管理者に確認してください。
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インターネットファクス機能は、カラー文書に対応していません。カラーのインターネットファクス文書(プロファイル:TIFF-C)を受信した場合は、モノクロに変換してプリントされます。
カラー文書の送受信には、スキャナー(メール送信)機能をお使いください。
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本機をネットワークに接続し、ネットワーク環境を設定する方法は、ネットワーク設定、およびメディア(ソフトウェア/ 製品マニュアル)に入っているマニュアルを参照してください。
インターネットファクスの特長
本機のインターネットファクスの特長は、次のとおりです。
インターネットファクスを送信する(インターネットファクス送信)
本機で読み取った原稿を、TIFFファイル形式の添付文書としてインターネットファクス対応機へ送信できます。
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送信先のインターネットファクス対応機によっては、処理できるTIFFファイルのプロファイルが異なります。プロファイルを指定する場合は、送信先のインターネットファクス対応機で処理できるプロファイルを確認してください。詳しくは、インターネットファクスを送信するを参照してください。プロファイルについては、インターネットファクスプロファイル(インターネットファクスプロファイルを指定する)を参照してください。
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コンピューターに直接インターネットファクス送信すると、コンピューター上で文書が開けないことがあります。コンピューターに文書を送信する場合は、スキャナー(メール送信)を使用してください。
インターネットファクスダイレクト
SMTPサーバーを経由しないで、インターネットファクス対応機へ直接送信できます。
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インターネットファクス とインターネットファクスダイレクトは、機械管理者モードで切り替えられます。両方を有効にはできません。詳しくは、送信経路を参照してください。
短縮宛先番号にメールアドレスを登録できます
短縮宛先番号に宛先のメールアドレスを登録しておくと、通信するたびにメールアドレスを入力する手間が省けます。
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短縮宛先番号には、インターネットファクスプロファイル指定、送信に関する設定など、送信時にメールアドレスと共に設定する項目についても指定しておくことができます。
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短縮宛先番号の登録方法は、宛先表登録(短縮宛先登録)を参照してください。
同報送信ができます
メールアドレスを複数指定することで、複数の宛先にインターネットファクスを送信できます。また、電話回線を使うファクス送信の宛先、インターネットファクス送信の宛先を混在させ、ファクスとインターネットファクスの同報送信をすることもできます。
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同報送信は3件まで実行されます。4件め以降は先のジョブが終了してから順次送信されます。
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宛先の指定方法は、Step3 宛先を指定する、 宛先表を使って宛先を指定するを参照してください。
親展ボックスに蓄積された文書を転送できます
親展ボックスに、あらかじめ転送機能と転送先メールアドレスを設定しておくことによって、親展ボックスに蓄積されたファクス文書を、自動的にメールとして転送できます。指定したコンピューターに転送でき、文書を本機まで取りに行く手間が省けます。
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詳しくは、親展ボックスに蓄積された文書を転送するを参照してください。
中継局を介してインターネットファクスを一般のファクスに送信できます
特定の形式でメールアドレスを指定することによって、ネットワーク上の本機から、インターネットファクス対応機(ファクスゲートウェイといいます)を介して、一般のファクス(インターネットファクス機能を持たないファクス)に対し、ファクス文書を送信できます。
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この機能は、ファクスゲートウェイのメール受信方法がSMTPの場合にだけ使用できます。
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ファクスゲートウェイ機能については、中継局を介してインターネットファクスを一般のファクスに送信するを参照してください。
インターネットファクス送信時の注意
本機の[ジョブ確認]画面、[ジョブ履歴レポート]、[モニターレポート]に表示される[送信完了]は、本機に設定したSMTPサーバーまで送信できたことを示します。インターネットファクス送信では、インターネット網の途中経路の問題により、受信側にインターネットファクスが到着しないことがあります。このような場合、本機に対しては何も通知がありません。重要な内容を送受信する場合は、電話などによる確認をお勧めします。
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開封確認(MDN)/配送確認(DSN)を設定して送信すると、送信結果のメールを受け取ることができます。詳しくは、モニターレポート/開封確認/配送確認(送信結果を確認する)を参照してください。
インターネットファクスを受信する(インターネットファクスプリント)
本機は、インターネットファクス対応機から送信されたメールを受信すると、自動的に受信文書をプリントします。
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受信時に扱えるTIFFファイル形式とプロファイルは次のとおりです。
ファイル形式:TIFF-FX(RFC2301)プロファイル:TIFF-S、TIFF-F、TIFF-J、TIFF-C
対応していないプロファイルを受信した場合は、ファイルをプリントできないことがあります。詳しくは、インターネットファクスを受信するを参照してください。
メールサーバーの制限について
システム環境(メールサーバーの制限など)によっては、大きなサイズの電子メールを送受信できないことがあります。送信メールの分割ページ数を設定するときは、送信側、受信側のシステム環境をそれぞれ確認してください。
送信メールを分割しても1ページ分のサイズが大きい場合は、送信画質や原稿の画質を変更してサイズを小さくしてください。
インターネットファクスで使用できない機能
通常のファクス送信で使用できる機能の中で、インターネットファクス送信では、次の機能が使用できません。
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通信モード
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優先通信
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時刻指定
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送信シート
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Fコード通信
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親展通信
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ポーリング
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手動送信
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中継同報
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親展ボックスへの振り分け(ボックスセレクター)
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ダイレクトファクス
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通信モードとFコード通信は、ファクスゲートウェイ機能を使用した場合に設定できます。ファクスゲートウェイ機能については、中継局を介してインターネットファクスを一般のファクスに送信するを参照してください。