富士フイルムビジネスイノベーション
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認証と集計管理機能

概要

認証機能を利用すると、本機自体の利用を制限したり、サービスごとに利用を制限したりできます。また、サービスの使用状況をユーザーごとに集計して管理することもできます。

ユーザーの種類

認証機能を利用しているときは、次のユーザーに分けられます。

機械管理者

使用環境に合わせてシステムの設定値を登録/変更できるユーザーです。

機械管理者は、機械管理者IDという特別に定義されたユーザーIDを使用します。

認証ユーザー

本機、または外部のサーバーに登録されているユーザーです。それぞれのユーザーIDを使用して認証します。

認証ユーザーのユーザーIDには、使用目的に応じてサブユーザーを関連づけできます。ひとつのユーザーIDには、最大10個のサブユーザーIDを関連づけできます。

補足

  • 登録するユーザーIDは32文字以内で設定してください。

  • サブユーザーを利用するには、別途アプリケーションが必要です。詳しくは、弊社の営業担当者、またはカストマーコンタクトセンターにお問い合わせください。

認証未登録ユーザー

登録されていないユーザーです。

認証未登録ユーザーは、利用が制限されているサービスを利用できません。

管理の権限と権限グループ

本機でユーザーごとに管理の権限や権限グループを設定できます。

外部認証先に弊社商品(別売)を利用している場合は、弊社商品(別売)で設定します。外部認証先にLDAP、またはMicrosoft Entra IDを利用している場合は、インターネットサービスで設定します。

管理の権限

認証ユーザーごとに機械管理や集計管理の権限を設定できます。

機械管理の権限

機械管理者と同じ権限が与えられます。ただし、次の操作はできません。

  • ボックスの操作

  • ジョブフローの操作

  • 機械管理者パスワードの変更

集計管理の権限

次の権限が与えられます。

  • ユーザー情報の登録、削除、変更(パスワードだけ変更不可)、参照(設定により操作できないことがあります)

  • 集計管理の登録、削除、変更、参照

  • User IDの代替表記/User IDの入力表示の変更

  • Account IDの代替表記/Account IDの入力表示の変更

  • ユーザー別集計管理レポートのプリント

権限グループ

利用制限に対する操作を許可する権限をグループ分けして、認証ユーザーを登録できます。権限グループに属したユーザーは、機械管理者と同様に操作を実行できます。

参照

利用制限

全体での利用制限

認証モードでは、本機と各サービスの利用を制限できます。利用するには、ユーザー認証が必要です。

参照

ユーザーごとの利用制限

ユーザーごとに、サービスの利用制限、上限ページ数、ジョブフロー、ボックスの作成、編集、利用を制限できます。

認証の種類と認証方法

認証の種類

本体認証

本機に登録したユーザー情報を使用して認証管理します。

認証/集計モードを[本体認証/集計]/[ネット認証/集計]に設定したときに「本体認証」になります。

補足

  • クライアントコンピューターから直接送信されたプリントデータは、あらかじめクライアントコンピューターのプリンタードライバーで設定した認証情報と、本機に登録されている認証情報を照合することによって認証され、本機で受信できます。

  • ネット認証/集計]に設定したときは、外部サービスで管理しているユーザー情報を本機に登録して認証に使用します。

外部認証

外部の認証サーバー(LDAP、Kerberos、弊社商品(別売)、またはMicrosoft Entra IDが使用できます)で管理されているユーザー情報を使用して認証します。本機にユーザー情報は登録しません。

認証/集計モードを[外部認証/集計]に設定したときに「外部認証」になります。

補足

  • 外部認証キットが必要です。

  • 外部認証時(弊社商品(別売)を使用する場合を除く)は、外部認証サーバーから取得したアクセス許可情報に基づき、本機のタッチパネルディスプレイから利用可能なサービスを利用できます。

認証方法

ユーザーID認証

ユーザーIDやパスワードなどのユーザー情報を、本機、または外部の認証サーバーにあらかじめ登録しておき、本機のタッチパネルディスプレイから直接ユーザーIDやパスワードを入力して認証します。

カード認証

カードに登録されているカード番号、またはユーザーIDやパスワードなどのユーザー情報を、本機、または外部の認証サーバーにあらかじめ登録しておき、カードを使用して認証します。

カード認証とユーザーID認証の併用

ユーザーID認証とカード認証を併用できます。

補足

  • 本体認証でカード認証とユーザーID認証を併用する場合、[ICカード接続時の認証]で[ICカードまたはパネル入力]に設定します。IC カード接続時の認証については、認証の設定を参照してください。

集計管理機能

集計管理モードの種類

本体集計管理

本機にあらかじめ登録されている認証ユーザー情報を利用して、ユーザー別に集計管理します。

認証/集計モードを[本体認証/集計]に設定したときに「本体集計管理」になります。

補足

  • ユーザー別集計管理レポートは、次のユーザーがプリントできます。

    • 機械管理者

    • 機械管理の権限が設定されているユーザー

    • 集計管理の権限が設定されているユーザー

ネット集計管理

外部サービスで管理されているユーザー情報を使用して集計管理します。

外部のサーバーが本機に保存されているジョブデータを収集し、ユーザー別に集計します。

認証/集計モードを[ネット認証/集計]に設定したときに「ネット集計管理」になります。

補足

  • 外部サービスで管理されているユーザー情報は、外部サービスから本機に送られてきて、本機に登録されます。外部サービスで管理されているユーザー情報が更新された場合は、外部サービスからユーザー情報を本機に送信する必要があります。

認証サーバーによる集計管理

認証サーバーを使用して集計管理します。

外部のサーバーが本機に保存されているジョブデータを収集し、ユーザー別に集計します。

認証/集計モードを[外部認証/集計]に設定し、[認証システム]が[Authentication Agent]の場合に「認証サーバーによる集計管理」になります。

補足

  • 認証システム]が[Authentication Agent]以外の場合、認証サーバーでは集計をしません。

本体集計管理で集計できるサービス

サービスごとのジョブで、集計管理できる情報について説明します。

プリント

対象サービス(ジョブ)

集計対象ユーザー

管理項目

通常プリント

本機用プリンタードライバー

認証ユーザー

プリント面数/枚数

本機用プリンタードライバー以外※1

認証未登録ユーザー

セキュリティープリント

文書のプリント

認証ユーザー

サンプルプリント

ボックスからのプリント

時刻指定プリント

認証プリント

プライベートプリント

メール受信プリント※1

認証未登録ユーザー

  1. インターネットサービスで、[認証/集計/権限]>[権限設定]>[アクセス制御設定]>[ユーザー指定なしプリント]を[制限しない]にした場合にプリントできます。
スキャナー

対象サービス

集計対象ユーザー

管理項目

メール送信

認証ユーザー

スキャン読み取り、メール送信

ボックス保存

スキャン読み取り

スキャン送信

スキャン読み取り、ファイル転送

USB保存

スキャン読み取り

ファクス

対象サービス(ジョブ)

集計対象ユーザー

管理項目

ファクス送信

自動送信

認証ユーザー

ファクス送信回数/面数、通信度数

手動送信(発呼、着呼)

ファクス受信、プリント

自動受信プリント

※1

受信回数/面数、プリント面数/枚数

手動受信プリント(発呼、着呼)

ファクス親展受信

自動親展受信

※1

受信回数/面数

親展受信プリント

認証ユーザー※2

プリント面数/枚数

ファクスポーリング

自動送信(親展送信)

認証未登録ユーザー

ファクス送信回数/面数

自動受信プリント

認証ユーザー

ポーリング回数/面数、プリント面数/枚数

予約文書確認プリント

(ボックス、ポーリングボックス)

認証ユーザー※2

プリント面数/枚数

ダイレクトファクス送信

認証ユーザー

ファクス送信回数/面数、通信度数

インターネットファクス送信

認証ユーザー

インターネットファクス送信回数/面数

インターネットファクス受信、プリント

自動受信プリント

※3

受信回数/面数、プリント面数/枚数

自動親展受信

受信回数/面数

親展受信プリント

認証ユーザー※2

プリント面数/枚数

インターネットファクス受信、ファクス転送

ファクス自動送信(転送)

※4

ファクス送信回数/面数、通信度数

  1. ファクス受信として集計されます。
  2. ボックスからのプリント]が[制限しない]に設定している場合は、認証未登録ユーザーで集計されます。[ボックスからのプリント]については、認証の設定を参照してください。
  3. インターネット受信として集計されます。
  4. インターネット受信ファクス転送として集計されます。
ファクスの集計管理をするときの注意制限事項
  • 別々のユーザーから同じ宛先に送信しても、一括送信の対象になりません。

  • 通信度数は、本機内の独立したタイマーで計算しています。このため、通信度数から計算した通信料金が、電話会社などからの料金請求と若干の差異を生じることがありますので、あらかじめご了承ください。

  • ページ分割をして受信したときは、プリントした枚数ではなく、受信した面数でカウントします。

  • 通信度数は、次の通信時には集計されません。

    • キーパッドでの番号入力、またはオンフック/オフフックを使用したとき

    • 課金情報が登録されていない宛先を使用したとき

    • 通話をしたとき(通信前に通話をしたときも含みます)

ファクスでの課金

次の場合、課金されません。

  • キーパッドから番号を入力してダイヤルしたとき

  • 課金情報が登録されていない宛先に通信したとき

  • 手動受信、手動送信、手動ポーリングしたとき

  • 通話をしたとき

認証/集計モードで利用制限や集計管理ができるサービス

利用制限できるサービスと集計管理できるサービスは次のとおりです。

認証/集計モードが[本体認証/集計]のとき

○:できる、×:できない

対象サービス

ユーザーごとの利用制限

ユーザー別の集計

機能別利用制限

上限ページ数

コピー

プリント

スキャン

ファクス

×

認証/集計モードが[ネット認証/集計]のとき

○:できる、×:できない

対象サービス

ユーザーごとの利用制限

ユーザー別の集計※2

機能別利用制限※1

上限ページ数

コピー

×

プリント

×

スキャン

×

ファクス

×

  1. 弊社商品(別売)で利用制限できます。
  2. 弊社商品(別売)で集計できます。
認証/集計モードが[外部認証/集計]のとき

○:できる、×:できない

対象サービス

ユーザーごとの利用制限

ユーザー別の集計※2

機能別利用制限※1

上限ページ数

コピー

×

プリント

×

スキャン

×

ファクス

×

  1. 弊社商品(別売)で利用制限できます。
  2. 弊社商品(別売)で集計できます。