Tel/Fax切り替えキット
電話とファクスの受信を自動的に切り替える外付けオプションです。
補足
接続する電話回線、またはTAによっては、正常に動作しないことがあります。
構内交換機に接続する場合、電気的仕様が日本電信電話株式会社(以降、NTTと呼びます)と同じかどうかを確認してください。仕様がNTTと異なる場合、機能が正常に動作しないことがあります。
ファクス優先モード、または電話優先モードで「音声応答設定」を「有効」にしている場合、発信者には呼び出し中も課金されます。
ナンバーディスプレイとモデムダイヤルインサービス回線に接続できますが、電話機には取得したモデルダイヤルイン情報を通知しません。また、ダイヤルインはモデム信号方式対応のため、 PB信号方式には対応していません。
留守番電話機には接続できますが、機種と設定によっては正常に動作しないことがあります。
Fネット1300Hz無鳴動サービスには使用できません。
キャッチホンサービスには使用できません。
動作モード設定
ファクス優先モード
着信すると本装置が応答し、ファクス信号を検知するとファクス機に接続します。電話の場合は、設定した時間だけ電話機を呼び出します。
補足
電話の場合、設定した時間内に応答をしないとファクス機に接続されます。ファクス機にはエラーが記録されます。
本モードに設定している場合、発信者には呼び出し中も課金されます。
電話機の呼び出し時間は、ディップスイッチの「呼び出し時間設定」で設定します。
電話優先モード
着信すると本装置は応答せずに設定した時間だけ電話機を呼び出します。電話機が応答しない場合は、ファクス機に接続します。
補足
電話機の呼び出し時間は、ディップスイッチの「呼び出し時間設定」で設定します。
本モードと「音声応答設定」を「有効」に設定している場合、発信者には呼び出し中も課金されます。
電話専用モード
着信すると本装置は応答せずに電話機を呼び出します。
そのほかの設定
ファクス転送設定
電話機で応答した場合、ファクス着信だったときは、電話機で「*」「*」「*」(「*」を3回)をダイヤルすると、ファクス機に転送できます。
補足
本機能を利用するには、ディップスイッチの「ファクス転送設定」を「有効」に設定してください。
本機能は相手からの着信時のみ有効です。
ファクス機が送信を開始した場合、電話機からファクス機に転送しようとすると、「ピー」と音が鳴り、転送されずに回線が切断されます。
相手機から「*」「*」「*」が送られた場合、本機能が動作することがあります。
音声応答設定
着信時、本装置が電話機、またはファクス機の呼び出しを開始したとき、発信者に音声応答をします。
電話機呼び出し時の音声案内:「ただいまお呼びしております。そのままお待ちください。」
ファクス機呼び出し時の音声案内:「応答がありません。ファクスの方は送信を開始してください。」
補足
本機能を使用する場合は、ディップスイッチの「音声応答設定」を「有効」に設定してください。
ファクス優先モード、または電話優先モード設定時に有効です。
電話優先モード設定時は、ファクス機呼び出し時のみ音声案内をします。
発信者には音声応答中も課金されます。
ナンバーディスプレイ/モデムダイヤルイン設定
NTTのナンバーディスプレイ、モデムダイヤルインサービスをご契約の場合、本装置が取得した情報をファクス機、または電話機に通知します。
ファクス機の設定により受信したファクスのボックス振り分けが可能となります。
補足
ご使用のファクス機でナンバーディスプレイ機能の設定が必要です。詳しくは、ファクス機のマニュアルを確認してください。
ボックス振り分け機能がないファクス機では、ボックス振り分け機能は利用できません。
電話機には取得したモデムダイヤルイン情報は通知されません。
電話機のナンバーディスプレイ機能と本装置の「ナンバーディスプレイ/モデムダイヤルイン設定」を合わせてください。
交換機から情報受信端末起動信号(CAR)が取得できなかった場合、本装置は応答せずにTEL端子に接続された電話機に回線を接続します。
接続するナンバーディスプレイ対応電話機によっては電話機が正常に動作しないことがあります。
ディップスイッチ機能一覧

機能 |
設定 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
動作モード設定 |
動作モードを切り替えます。 |
|||||
![]() |
ファクス優先モード |
![]() |
電話優先モード |
![]() |
電話専用モード |
|
呼び出し時間設定 |
ファクス優先モード、または電話優先モードのとき、着信時の電話呼び出し時間を設定します。 |
|||||
![]() |
18 秒 |
![]() |
12 秒 |
|||
![]() |
24 秒 |
![]() |
30 秒 |
|||
ファクス転送設定 |
ファクス転送機能を設定します。 |
|||||
![]() |
無効 |
![]() |
有効 |
|||
音声応答設定 |
音声応答機能を設定します。 |
|||||
![]() |
無効 |
![]() |
有効 |
|||
ナンバーディスプレイ/モデムダイヤルイン設定 |
ナンバーディスプレイとモデムダイヤルイン機能を設定します。 |
|||||
![]() |
無効 |
![]() |
有効1 FAX端子側のみ有効 |
![]() |
有効2 FAXとTEL端子の両方有効 |
|
![]() |
「有効2」の設定で電話機にナンバーディスプレイ表示されない場合、本設定とします。 |
補足
ディップスイッチの切り替え操作は、電源コードを電源コンセントから抜いた状態で行ってください。
電話専用モードのときは、音声応答機能は無効となります。
「ナンバーディプレイ/モデムダイヤルイン設定」を「有効」にすると、電話呼び出し時間が設定より短くなることがあります。
基本操作
電話機やファクス機から発信したいとき
電話機やファクス機から通常どおり発信します。
補足
ファクス機が回線使用中の場合は、受話器から話し中の音が聞こえます。ファクス通信が終了してから、再度発信操作を行ってください。
電話を受けるとき
電話機の呼び出し音が鳴ったら、受話器を上げて話します。
ファクスが送られてきたとき
ファクス優先モード設定時:自動でファクス機に転送されます。
電話優先モード設定時:
電話機の呼び出し音が鳴ります。「呼び出し時間設定」で設定した時間、電話機で応答しないと、自動でファクス機に転送されます。
電話専用モード設定時:
電話機の呼び出し音が鳴ります。
電話機からファクス信号が聞こえたとき
電話機で「*」「*」「*」(「*」を3回)をダイヤルします。受話器から「ピッピッピッ」と受付信号が聞こえたら、受話器を戻します。ファクス機に転送されます。
補足
受付信号が聞こえない場合は、再度「*」「*」「*」をダイヤルしてください。
参照
詳しくは、ファクス転送設定を参照してください。
操作時の注意事項
ファクス機に関する注意事項
本装置からの配線は、ファクス機のLINE端子に接続してください。
ファクス機の受信設定が自動受信に設定されていることを確認してください。また、ファクス機の受信開始時間を設定すると、本装置の「呼び出し時間設定」で設定した時間に加算されます。ファクス機の受信開始時間を0秒、または最短に設定することをおすすめします。
ファクス機の電話/ファクスの自動切り替え設定をOFFに設定してください。
ファクス機のTEL 端子には、電話機を接続しないでください。
本装置の「ナンバーディスプレイ/モデムダイヤルイン設定」が「有効」のときは、ファクス機の該当機能を利用可能に設定してください。
停電時の注意事項
停電時は、TEL端子に接続された電話機のみ使用可能です。そのほかの機能は動作しません。