ART IV、ESC/P エミュレーションについて
エミュレーションモードでのプリント機能
Nアップ(ESC/P)
Nアップは、複数ページを縮小して、1枚の用紙にプリントする機能です。
ESC/Pモードでは、2アップを利用できます。
フォーム合成
ESC/Pモードでは、あらかじめフォームをプリンターに登録しておき、プリントデータに合成してプリントできます。ESC/Pモードからは、ESC/PおよびART IVのフォームが使用でき、操作パネルから、合成するフォームを指定します。
バーコード
ESC/PおよびART IVモードでは、バーコードを利用できます。利用できるバーコード規格は、次のとおりです。
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JANコード
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CODE39
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CODABAR
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Industrial 2 of 5
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Matrix 2 of 5
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Interleaved 2 of 5
フォームについて
ART IVまたはESC/Pを使用して定形のフォームを登録できます。
登録できるフォームの数は次のとおりです。
ART IV |
ESC/P |
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---|---|---|
ストレージなし |
64 |
64 |
ストレージあり |
2,048 |
64 |
-
フォーム登録数の上限を超えてフォームを登録しようとした場合またはフォーム用のメモリー容量がいっぱいになった場合、フォーム登録の操作中にエラーなどは表示されませんが、新しいフォームは登録されません。
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フォームが登録されたかどうかは、[ART IV, ESC/Pユーザー定義リスト]で確認してください。
ART IVおよびESC/Pに関連する設定メニュー
[ポート設定]
[設定]>[ネットワーク設定]>[ポート設定]で、エミュレーションモードで使用するポートを設定します。
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ポートの起動(LPD/IPP/USB/Port9100/WSD)
エミュレーションモードで使用するポートを起動します。
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[USB-プリントモード指定]
USBポートのプリントモード指定を、ART IVまたはESC/Pエミュレーションが使用できるように設定します。プリントモードとして[ART IV]や[ESC/P]を指定できます。
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[USB-プリントモード指定]では、ホスト装置から受信したデータの処理方法を設定します。ここで[ART IV]や[ESC/P]を設定すると、プリント言語の切り替えで説明している「自動切り替え」は行われません。
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CentreWare Internet Servicesを使って、プロトコル(LPD、IPP、Port9100、WSD)ごとにプリントモードを指定することもできます。
[メモリー設定]
[設定]>[アプリ設定]>[プリンター設定]>[メモリー設定]で、ART IVのフォームやユーザー定義で使用するメモリー容量を指定します。
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[ART IV, ESC/P, 201Hフォームメモリー]
フォームを格納するメモリー容量を設定します。設定できる最大値はメモリーの空き容量によって変化します。ストレージが取り付けられている場合は、[(ストレージ)]と表示されます。
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[ART IVユーザー定義用メモリー]
ART IVのユーザー定義で使用するメモリー容量を設定します。設定できる最大値はメモリーの空き容量によって変化します。
[フォーム削除]
[設定]>[アプリ設定]>[プリンター設定]>[フォーム削除]で、本機に登録されているフォームを削除します。
ESC/P設定項目一覧
ESC/Pのモードメニューで設定できる項目について、基本設定項目と拡張設定項目に分けて説明します。
基本設定項目
設定項目 |
項目番号 |
設定値 |
---|---|---|
カラーモード |
5 |
【0】(初期値) :カラー 【1】:モノクロ |
給紙トレイ |
3 |
【0】:自動 【1】(初期値) :トレイ1 【2】:トレイ2 【3】:トレイ3 【4】:トレイ4 【5】:トレイ5(手差し) 補足
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原稿サイズ |
1 |
【99】(初期値):用紙 【100】:連続紙(10×12") 【101】:連続紙(10×11") 【102】:連続紙(15×12") 【103】:連続紙(15×11") 【3】:A3 【4】:A4 【5】:A5 【14】:B4 【15】:B5 【21】:8.5×14" 【22】:8.5×13" 【23】:8.5×11" 【24】:11×17" 【0】:はがき 補足
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用紙方向 |
19 |
【0】(初期値) :縦 【1】:横 補足
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用紙サイズ |
2 |
「給紙トレイ」の設定が「自動」、または「トレイ5(手差し)」の場合の用紙サイズを設定します。また、設定できる用紙はカット紙だけです。 【3】:A3 【4】:A4 【5】:A5 【14】:B4 【15】:B5 【21】:8.5×14" 【22】:8.5×13" 【23】:8.5×11" 【24】:11×17" 【0】:はがき 注記
補足
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拡張設定項目
設定項目 |
項目番号 |
設定値 |
---|---|---|
用紙位置 |
20 |
【0】(初期値) :カットシートフィーダーなし(左) 【1】:カットシートフィーダーあり(中央) 補足
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出力部数 |
8 |
【1~250】(初期値:1):1~250枚 注記
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54 (倍率モード) |
【0】(初期値) :固定倍率 【1】:任意倍率 【2】:カット紙全面 固定倍率とは、設定されている「原稿サイズ」と「用紙サイズ」から自動算出される倍率のことで、原稿サイズの印字エリアが用紙サイズの印字エリアに収まるように印字されます。このため、原稿サイズと用紙サイズが同じであれば100%(等倍)印字となります。また、2アップが設定されている場合には、2枚分の原稿サイズが1枚の用紙サイズの印字エリアに収まるように印字されます。 任意倍率とは、「倍率」>「任意倍率」で設定される倍率のことです。倍率の基準値は印字エリアの左上です。これは文字、イメージ、グラフィックスすべてにおける基準点になります。 カット紙全面領域が印字エリアに印字されます。 カット紙全面とは、設定されている「原稿サイズ」と「用紙サイズ」から自動算出される倍率のことで、設定されている原稿サイズの物理的な紙の大きさが用紙サイズの印字エリアに収まるよう印字されます。 補足
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17 (任意倍率/ |
||
18 (任意倍率/ |
||
2UPモード |
21 |
【0】(初期値) :なし 【1】:順方向 【2】:逆方向 注記
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排出先 |
9 |
【0】(初期値):センタートレイ(下段) 【1】:サイドトレイ(オプション) 【2】:センタートレイ(上段)(オプション) 【80】:フィニッシャートレイ(オプション) 【81】:フィニッシャー排出トレイ(オプション) 補足
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トレイ5確認表示 |
67 |
トレイ5(手差し)から給紙するプリント指示をしたあと、本体側の操作によってプリントを開始します。 【0】(初期値) :なし 【1】:あり |
罫線 |
22 |
2バイト系罫線フォントの印字方法を設定します。 【0】(初期値) :イメージ 【1】:フォント |
両面 |
12 |
【0】(初期値) :なし 【1】:左右開き 【2】:上下開き |
13 |
2バイト系文字(漢字)の書体を設定します。なお、2バイト系半角文字もこの書体が適用されます。 【0】(初期値) :明朝 【1】:ゴシック 注記
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14 |
1バイト系文字(ANK)の書体を設定します。 【0】(初期値) :ローマン 【1】:サンセリフ 注記
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50 |
使用する漢字コード表を設定します。 【0】(初期値) :エプソン 【1】:東芝 |
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51 |
改ページだけのデータのように、プリントするデータがまったくない場合に、白紙を排出するかしないかを設定します。 【0】(初期値) :しない 【1】:する 補足
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52 |
右マージンの位置を拡張できます。 【0】(初期値) :標準 【1】:拡張 注記
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53 |
イメージエンハンスメントとは、白黒の境めを滑らかにしてギザギザを減らし、疑似的に解像度を高める機能です。 【0】:OFF 【1】(初期値) :ON |
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55 |
文字の印字品質モードを高品位かドラフトに設定します。 【0】(初期値) :高品位 【1】:ドラフト 注記
補足
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56 |
1バイト系の英数字を印字する場合、文字を縮小して印字できます。縮小するか等倍で印字するかを設定します。 【0】(初期値) :しない 【1】:する |
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57 |
1バイト系の英数字を印字する場合のコード表の種類を設定します。国内版アプリケーションをご使用の場合はカタカナを、海外版アプリケーションをご使用の場合は拡張グラフィックスに設定してください。 【0】(初期値) :カタカナ 【1】:拡張グラフィックス |
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58 |
1ページの長さ(印字エリア)を11インチまたは12インチに設定します。 【0】(初期値) :11インチ 【1】:12インチ |
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59 |
ページとページの間を1 インチ空けるか、空けないかを設定します。 【0】(初期値) :しない 【1】:する 注記
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60 |
印字開始位置を、用紙の上端から8.5 mmか22 mmに設定します。 【0】(初期値) :8.5 mm 【1】:22 mm |
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61 |
CRコマンド受信時の動作を設定します。 【0】(初期値) :復帰 【1】:復帰改行 |
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15 |
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16 |
||
62 |
通常の拡張コマンドは、コマンドを識別するための拡張子として、先頭に16進法で1BHであるESCとそれに続く;(セミコロン=3BH)を指定しています。 ホストコンピューターでESCコードやセミコロンを使用できない場合は、それに代わる特定の文字列を拡張子として使用できます。この拡張子の置き換え機能を有効にするかどうかを設定します。 有効にする場合、項目番号63で、拡張子を指定します。 【0】(初期値) :無効 【1】:有効 参照
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63 |
テキストコードで制御できるようにする場合は、拡張コマンドの拡張子(先頭2バイト)を指定します。画面に表示されるキーボードから2文字を入力します。 【&%】(初期値):0x21~0x7e |
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フォーム合成 |
64 |
登録されているフォーム名(No.01~64)を指定することによって、常にフォームを合成します。 【0】(初期値) :しない 【1~64】:No.1~No.64 注記
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ホチキス留め |
66 |
【0】(初期値) :しない 【1】:左上1 か所 【2】:上辺2 か所 【3】:右上1 か所 【4】:左辺2 か所 【5】:右辺2 か所 【6】:下1 か所 【7】:下辺2 か所 【8】:右下1 か所 |
手差し給紙の一時停止 |
67 |
手差しトレイから給紙するときに、一時停止するかしないかを設定します。一時停止したあとに本体側の操作によって、プリントを開始します。 【0】:しない 【1】(初期値) :する |
フォーム種類 |
68 |
【0】(初期値) :ESC/P 【1】:ART IV |
パンチ |
69 |
パンチ穴を開ける位置を設定します。 【0】(初期値) :しない 【1】:上辺 【2】:下辺 【3】:左辺 【4】:右辺 |
パンチ穴数 |
70 |
【0】(初期値) :2穴 【1】:3穴 【2】:4穴 |
文字コード |
71 |
【0】(初期値) :JIS 【1】:ShiftJIS |
バイナリーデータの指定文字列 |
72 |
16進表記でコマンドを入力する指定文字列を設定します。 【0】(初期値) :OFF 【1】:&$%$ 【2】:$?!# |
0の字体 |
73 |
0の字体を設定します。 【0】(初期値) :0 【1】: |
有効出力部数 |
74 |
プリント部数の指定方法を設定します。 【0】:プロトコル指定 【1】:パネル 【2】(初期値) :コマンド |
バーコードモード |
75 |
バーコードモードを設定します。バーコードモードに設定すると、バーコードの輪郭がはっきりと印刷されます。 【0】(初期値) :通常モード 【1】:バーコードモード |