[プリンター設定]

[プリンター設定]では、プリンター機能に関する仕様を設定します。

[メモリー設定]

インターフェイスごとに、受信バッファ(クライアントから送信されるデータを一時的に蓄えておく場所)のメモリー容量を設定します。

受信バッファ容量は、使用状況と目的に応じて変更できます。受信バッファ容量を増やすと、各インターフェイスに対応するクライアントの解放が早くなることがあります。

注記
  • メモリー容量を変更すると、メモリーがリセットされるので、各メモリー領域に格納されているデータは、すべて消去されます。

  • メモリーの全体量を超えた割り振りはできません。電源を入れたときに、設定値が搭載メモリー容量を超えた場合は、システムによって自動的に調整されます。

補足
  • ポートが[停止]に設定されている場合は、対応する各項目は表示されません。

  • クライアントから送信されるデータ量によっては、メモリーの容量を増やしてもクライアントの解放時間が変わらないことがあります。

[PostScript 使用メモリー]

PostScriptの使用メモリー容量を指定します。

[ART EX フォームメモリー]

ART EXでフォームを使用するときの、作業用メモリー領域を設定します。ストレージが取り付けられているときは、ストレージが指定され、変更できません。ストレージが取り付けられていない場合は、作業用メモリー領域を指定します。

[ART IV, ESC/P, 201H フォームメモリー]

ART IV、ESC/P、201Hでフォームを使用するときの、作業用メモリー領域を設定します。ストレージが取り付けられているときは、ストレージが指定され、変更できません。ストレージが取り付けられていない場合は、作業用メモリー領域を指定します。

[ART IV ユーザー定義用メモリー]

ART IVのユーザーが定義するデータ(外字、フォーム、線パターンフォームなど)を格納するメモリー容量を指定します。

[HP-GL/2 オートレイアウト用メモリー]

HP-GL/2のオートレイアウト機能を使用するときの、作業用メモリー領域を設定します。ストレージが取り付けられているときは、ストレージが指定され、変更できません。ストレージが取り付けられていない場合は、作業用メモリー領域を指定します。

[ジョブチケット用メモリー]

ジョブチケット(ジョブの出力部数や後処理などを記述したもの)の処理に使用するメモリー容量を指定します。

[受信バッファ- LPD]

スプール処理するかどうかを設定します。スプール処理用の受信バッファは、ストレージが使用されます。

補足
  • [スプールしない]に設定すると、LPDプリント処理をしている間は、同じインターフェイスで別のクライアントからのデータを受信できません。

  • [LPDのプリント順序]の設定により、[受信バッファ-LPD]が変更できないことがあります。詳しくは、[LPDのプリント順序]を参照してください。

[受信バッファ-IPP]

スプール処理するかどうかを設定します。スプール処理用の受信バッファは、ストレージが使用されます。

補足
  • [スプールしない]に設定すると、IPPプリント処理をしている間は、同じインターフェイスで別のクライアントからのデータを受信できません。

[フォーム削除]

登録されたフォームを個別に削除します。プリンターモードごとのフォーム番号を指定して、表示されたフォーム名称を確認してから削除してください。

[ボックス文書の保存期間]

親展ボックス内の文書の保存期間を設定します。自動的に削除する場合は、削除する日(経過日数)と時刻を設定できます。この設定は、すべての親展ボックスに共通の設定となります。

[蓄積プリント文書の保存設定]

蓄積されているプリント文書(認証プリント、プライベートプリント、セキュリティープリント、サンプルプリントの文書)を保存期間が経過したときに削除するかどうかを設定します。

補足
  • [ボックス文書の設定に従う]を選ぶと、[ボックス文書の保存期間]の設定に従った動作になります。

[プリント文書一覧の初期表示]

蓄積プリント文書(認証プリント、セキュリティープリント、サンプルプリント、時刻指定プリント、プライベートプリントの文書)の一覧を[リスト表示]または[サムネール表示]に設定します。

[プリント時の確認画面表示]

蓄積プリント文書をプリントするときに、プリント後の文書削除に関する確認画面を表示するかどうかを設定します。[しない]に設定すると、プリント後に文書は自動的に削除されます。

[プレビューイメージの作成]

蓄積プリント文書(認証プリント、セキュリティープリント、サンプルプリント、時刻指定プリント、プライベートプリントの文書)の一覧を表示するときに、プレビューイメージを作成するかどうかを設定します。

補足
  • プレビューイメージを作成するかしないかはプリンタードライバーから設定することもできます。プリンタードライバーと本体とで異なる設定が行われた場合は、プリンタードライバーの設定が優先されます。

[プレビューイメージの作成時間]

蓄積プリント文書のプレビューイメージの作成時間を制限するかどうかを設定します。[制限する]に設定すると、制限時間内で作成されたプレビューイメージだけが表示され、制限時間を超えたプレビューイメージは表示されません。

[蓄積時の暗証番号最小桁数]

セキュリティープリント文書や認証プリント文書を蓄積したり、プリントしたりするときに必要な暗証番号の最小桁数を設定します。

補足
  • 最小桁数を指定しない場合や、暗証番号を入力しない場合は、[0]に設定します。

[全文書選択時のプリント順]

保存文書の全文書を選んだ場合のプリントの順番を設定できます。

[その他の設定]

プリンターで使用する用紙に関する設定をします。

[プリント可能領域]

プリント可能領域を拡張するかどうかを設定します。

参照

[用紙の置き換え]

自動トレイ選択で選択された用紙サイズの用紙がセットされたトレイがない場合に、ほかの用紙トレイにセットされている用紙に置き換えてプリントをするかどうかを設定します。

補足
  • ART IV、PC-PR201H、ESC/P、HP-GL/2などのエミュレーションを使用してプリントする場合は、ここでの設定にかかわらず、用紙補給のメッセージが表示されます。

  • クライアント側から指定があった場合は、クライアント側の指定が優先されます。

[用紙補給を表示]

置き換えはしないで、用紙補給のメッセージを表示します。

[大きいサイズを選択]

選択されている用紙サイズの次に大きなサイズの用紙に置き換えて、等倍でプリントします。

[近いサイズを選択]

選択されている用紙サイズに最も近いサイズの用紙に置き換えてプリントします。置き換える用紙の長さ、または幅が画像のサイズに足りないときは、自動的に縮小してプリントされます。

[近いサイズを選択(等倍)]

選択されている用紙サイズに最も近いサイズの用紙に置き換えてプリントします。

画像が収まらない場合でも縮小は行われません。

[トレイ5(手差し)を選択]

選択されている用紙サイズでトレイ5(手差し)からプリントします。サイズが異なる用紙がセットされていた場合は、選択されているサイズの用紙をセットするようにメッセージが表示されます。

[AB系/インチ系置き換え]

AB系サイズの用紙と、インチ系サイズの用紙を置き換えてプリントします。

置き換え可能な組み合わせは以下の通りです。

  • A5と5.5×8.5"

  • A4とレター(8.5×11")

[用紙種類不一致時の処理]

プリンタードライバーなどでプリント時に指定された用紙種類と、用紙トレイにセットされている用紙種類が一致しない場合の処理を設定します。

[プリントする]

用紙トレイに設定されている用紙の種類でプリントされます。

[確認画面を表示する]

プリントするかどうかの確認画面が表示されます。

プリントする場合は、プリンタードライバーなどでプリント時に指定された用紙種類の指定は無効となり、[トレイの優先順位]や用紙サイズ、[用紙の置き換え]の設定に従ってプリントされます。

[設定変更画面を表示する]

ディスプレイに表示されたメッセージに従って、用紙トレイの用紙を入れ替えたあと、[スタート]をタップすると、用紙トレイに設定されていた用紙種類が、ディスプレイに表示された用紙種類の設定に変更されて、プリントされます。

注記
  • 用紙種類が変更された用紙トレイは、プリントが終了したあとも、変更後の用紙種類の設定が保持されます。

  • 用紙を入れ替えずに[スタート]をタップした場合、用紙トレイの用紙種類の設定が、ディスプレイに表示された用紙種類に変更されてプリントされますが、実際にセットされている用紙の種類とプリンタードライバーなどで指定した用紙種類が異なるため、印字品質は保証されません。

[手差しトレイの優先選択]

プリンタードライバーで[用紙トレイ選択]を[自動]に指定しているときに、トレイ5(手差し)を最優先で選ぶかどうかを設定します。

補足
  • プリントジョブで指定している用紙サイズと用紙種類がセットされている用紙と一致するときに、トレイ5(手差し)から給紙されます。

[手差しプリントの確認]

トレイ5(手差し)の用紙にプリントするときに、セットされている用紙を確認する画面を表示するかどうかを設定します。

[未登録フォーム指定時の処理]

フォームデータファイル(オーバーレイ印字)にプリント指示されたフォームが、プリンター側で未登録だった場合に、ジョブをプリントするかどうかを設定します。[プリントする]に設定した場合、指定したフォームがないため、データだけがプリントされます。

[異常終了後のプリント処理]

エラーなどでプリントジョブがキャンセルされるときに、そのジョブを自動的にキャンセルするかどうかを設定します。

補足
  • 本機は後続のプリントジョブを制限するため、オフライン状態になります。

[自動的に再開する]

そのジョブを自動的にキャンセルし、以降のジョブを連続してプリントします。

[ユーザー操作で再開する]

そのジョブをキャンセルする前に、確認画面を表示します。ジョブをキャンセルしてオンラインに戻すと、以降のジョブのプリントが再開されます。

注記
  • [ユーザー操作で再開する]に設定すると、プリント中の[割り込み]操作はできなくなります。

[紙づまり発生時のプリント処理]

プリント実行中に紙づまりなどのエラーが発生した場合、紙づまりの処置が終了したあとのプリント処理方法を設定します。

[紙づまり除去後再開する]

紙づまりの処置が終了すると、正常に排出された次のページから、自動的にプリントを再開します。

[プリントを中止する]

プリントを中止して、そのプリントジョブを削除します。

補足
  • 蓄積されているプリント文書(認証プリント、プライベートプリント、セキュリティープリント、サンプルプリントの文書)は、[プリントを中止する]を設定していても、紙づまりの処置が終了するとプリントを再開します。

[ID 印字]

プリンタードライバーを使ってプリントする場合、ユーザーを区別するために、プリントする用紙にプリンタードライバーに設定されたユーザーIDを印字するかどうかを設定します。プリンタードライバーに設定されたユーザーIDのうち、先頭の64文字まで印字されます。

補足
  • ID印字機能を使用するには、あらかじめプリンタードライバーで、ユーザーIDの設定が必要です。設定方法は、プリンタードライバーのヘルプを参照してください。

  • プリンタードライバーに設定されたユーザーIDが取得できない場合は、「UnknownUser」と印字されます。

[バナーシート出力]

本機を複数のユーザーで使用している場合など、ユーザーごとのジョブを区分けして、印刷物が混在しないようにバナーシートを出力します。ジョブの前や後ろに出力できます。

バナーシートには、日付、時間、ユーザー名、ファイル名などが印刷されます。

補足
  • macOS/OS Xからのプリントジョブのバナーシートには、文書名は表示されません。

  • バナーシートをプリントした場合は、メーターに加算されます。

[バナーシートトレイ]

仕分け用の用紙(バナーシート)を給紙するトレイを設定します。

トレイ5(手差し)は設定できません。

[PostScript の用紙選択]

用紙選択時に、PostScriptの遅延媒体選択(Deferred Media Selection)機能を有効にするかどうかを設定します。遅延媒体選択機能を有効にする場合は[自動]に、無効にする場合は[用紙トレイから選択]に設定します。

プリンタードライバー以外が生成するPostScriptデータを印刷するときに、PostScriptデータの記述方法によっては、意図どおりにトレイが選択されないことがあります。その場合は[用紙トレイから選択]に設定してください。

補足
  • [自動]に設定していても、[用紙の置き換え]で[大きいサイズを選択]または[近いサイズを選択]を選んで、PostScriptデータを印字すると、自動的に[用紙トレイから選択]に切り換わります。

[PSフォント未搭載時の処理]

ジョブで指定されたPostScriptフォントがなかった場合の処理を設定します。[フォントを置換えてプリントする]に設定したときに、指定されたフォントがなかった場合は、Courierに置き換えられます。

置き換えられたフォントが日本語の場合は正しくプリントされません。日本語フォントでプリントする場合は[PostScriptのフォント置き換え]を[ATCxを使用する]に設定してください。

[PostScriptのフォント置き換え]

ジョブで指定されたPostScriptフォントがなかった場合、フォントの置き換えでATCxを使用するかどうかを設定します。

ATCx機能は、ジョブで指定されたフォントが本機に搭載されていない日本語フォントの場合に、本機に搭載されている日本語のPostScriptフォントに置き換えてプリントする機能です。

[XPS PrintTicket処理]

XPS(XML Paper Specification)文書内に記述された印刷設定(PrintTicket)を読み込むときの本機の動作を設定します。

[無効]

PrintTicket処理をしません。

[標準モード]

PrintTicket処理を標準モードで行います。

[準拠モード]

PrintTicketで記述された印刷設定をMicrosoftの仕様に準拠した動作で行います。

[LPDのプリント順序]

LPD のプリントの順番を設定します。

補足
  • [LPDのプリント順序]の変更により、[受信バッファ-LPD]が自動的に変更されることがあります。詳しくは、[受信バッファ- LPD]を参照してください。

[受け付けと同時にプリント]

印刷データを受信後すぐに印刷されます。

注記
  • 本設定はLPDの受信バッファが[スプールする]設定のときのみ有効です。ほかの設定のときは[データ処理順]で印刷されます。

[データ処理順]

印刷データを受信後、出力可能な状態になった順序で印刷されます。

複数の文書を連続して印刷要求した場合、データ処理に時間がかかる印刷データを先に印刷要求しても、データ処理が終了した印刷データが先に印刷されることがあります。

[受け付け順]

lpr の印刷要求を受け付けた順番で印刷されます。

注記
  • 本設定はLPDの受信バッファが[スプールする]設定のときのみ有効です。ほかの設定のときは[データ処理順]で印刷されます。

[OCRフォントのグリフ(0x5C)]

OCRフォントを使用するときに、「0x5C」の文字をバックスラッシュ(\)と円記号(¥)のどちらで印字するかを設定します。