[セキュリティーの設定-電子証明書(256bit V8以降/128bit V5以降)]ダイアログボックス
[セキュリティーモジュールの選択]ダイアログボックスから[電子証明書によるセキュリティー(256bit V8以降)]または[電子証明書によるセキュリティー (128bit V5以降)]を選択したときに、表示されるダイアログボックスです。
このダイアログボックスでは、文書に、証明書を使って4種類の操作を制限できます。また、文書を開ける証明書とフルアクセスモードにできる証明書を設定します。バインダーの場合の設定も同じです。1つでも操作が制限されている文書を保護文書といいます。
[セキュリティー設定の管理]
[セキュリティーの設定(電子証明書)]ダイアログボックスの全項目の設定をセットにして名前を付け、保存したものを「セキュリティー設定」と呼びます。最大100個のセキュリティー設定を保存できます。
[セキュリティー設定]
保存されているセキュリティー設定名が、リスト表示されます。リストからセキュリティー設定を選択すると、[操作の制限]、[フルアクセスモードにできる証明書]、および[文書を開ける証明書]が、セキュリティー設定に保存された内容で設定されます。
セキュリティー設定を選択したあと、[操作の制限]、[フルアクセスモードにできる証明書]、および[文書を開ける証明書]の設定を変更すると、[セキュリティー設定]のセキュリティー設定名に「(変更済み)」が追加されます。
[保存]
[セキュリティーの設定(電子証明書)]ダイアログボックスの現在の設定を、セキュリティー設定として保存します。[保存]をクリックすると、
[セキュリティー設定名入力]ダイアログボックスが表示されます。セキュリティー設定名に「(変更済み)」が表示されている場合は、変更前とは別の名前で保存してください。
[削除]
[セキュリティー設定]に表示されているセキュリティー設定を、削除します。セキュリティー設定名に「(変更済み)」が表示されている場合は、削除できません。
[エクスポート]
[セキュリティー設定]に表示されているセキュリティー設定を、ファイルとして保存します。[エクスポート]をクリックすると、[ファイル名を付けて保存]ダイアログボックスが表示されるので、保存場所とファイル名を指定します。ファイル名の初期値は「セキュリティー設定.dat」です。
[インポート]
ファイルとして保存されたセキュリティー設定を読み込みます。[インポート]をクリックすると、[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されるので、セキュリティー設定のファイルを開きます。このダイアログボックスは、拡張子「.dat」のファイルだけ開けます。
[操作の制限]
[文書の編集を禁止する]
アノテーション以外の文書の編集を禁止するかしないかを設定します。
初期値は、チェックマークが付いていません。
チェックマークを付けると、次の操作ができません。
- ページの作成、ドラッグ&ドロップによる移動
- ページの切り取り / 貼り付け / 削除
- オリジナルデータのドラッグ&ドロップによる移動
- オリジナルデータの切り取り / 貼り付け / 削除
- 回転 / 傾き補正 / ノイズ除去
- 見出し・ページ番号の設定 / 更新 / 削除
- OCR処理の実行、 OCR処理のテキストの編集
- バインダー内の文書の挿入 / 新規挿入 / 文書の削除
- 文書の移動 / 変更
[アノテーションの編集を禁止する]
アノテーションの編集を禁止するかしないかを設定します。
初期値は、チェックマークが付いていません。
チェックマークを付けると、アノテーションに対して次の操作ができません。
- 新規貼り付け
- 属性変更、リサイズ、削除
- 固定 / 固定解除
- 次のページからすべてに複製
- ドラッグ&ドロップによる移動 / 切り取り
- 整列、前面/背面の移動
- 表示 / 非表示
- テキストアノテーションの編集
- OLEアノテーションの編集
- OLEオブジェクトとしての切り取り
- Viewer以外からのドラッグ&ドロップによる貼り付け
- 部分イメージ切り取り
- 署名して保存
補足
- アノテーションの編集が禁止されていても、次の操作は可能です。
- リンクアノテーションのリンク先のジャンプ
- リンクアノテーションのすべてのリンク動作有効の切り替え
- アノテーションの編集が禁止されていても、OLEアノテーションを[内容表示] / [リンク]で貼り付けた場合、リンク元の文書の変更がOLEアノテーションの表示に反映されます。
[印刷を禁止する]
印刷を禁止するかしないかを設定します。チェックマークを付けると、印刷、印刷プレビューができません。
初期値は、チェックマークが付いていません。
[転記を禁止する]
文書の内容のコピーを禁止するかしないかを設定します。
初期値は、チェックマークが付いていません。
チェックマークを付けると、次の操作ができません。
- すべてのオブジェクトのコピー
- ドラッグによるコピー操作
- すべてのオブジェクトの切り取り
- 文書外へのドラッグによる移動操作
- アノテーションを次のページからすべてに複製
- オリジナルデータのファイルの取り出し
- イメージ変換出力、OCR処理の実行
- 傾き補正、ノイズ除去
- OLEオブジェクトとしての切り取り / コピー
- バインダー内の文書の取り出し
[フルアクセスモードにできる証明書]
セキュリティーの設定の変更と、禁止されている操作を許可する証明書を表示します。この証明書を「自分の証明書」として持っているユーザーは、保護文書に対してフルアクセスモードになります。
有効期限が過ぎている、失効している、などで使用できない証明書は×のマークが表示されます。使用できない証明書を選択して、[削除]をクリックしてください。
表示できる証明書の件数は、1,020件までです。フルアクセスモードに設定した証明書は、自動的に[文書を開ける証明書]にも設定されます。
[文書を開ける証明書]
保護文書を開ける証明書を表示します。この証明書を「自分の証明書」として持っているユーザーは、保護文書を開けます。
有効期限が過ぎている、失効している、などで使用できない証明書は×のマークが表示されます。使用できない証明書を選択して、[削除]をクリックしてください。
表示できる証明書の件数は、1,020件までです。
[追加]
フルアクセスモードにできる証明書、または文書を開ける証明書を設定します。このボタンをクリックすると、
[証明書の追加]ダイアログボックスが表示されるので、権限を与える証明書を1つ以上選択して、[OK]をクリックします。
[削除]
[フルアクセスモードにできる証明書]、または[文書を開ける証明書]で選択されている証明書を、リストから削除します。
[すべてを削除]
[フルアクセスモードにできる証明書]、または[文書を開ける証明書]で表示されているすべての証明書を、リストから削除します。ボタンをクリックすると、確認のメッセージが表示されます。
[証明書情報]
[フルアクセスモードにできる証明書]、または[文書を開ける証明書]で選択されている証明書の情報が表示されます。証明書が使用できるかできないかの確認と、証明書の発行先、発行元、有効期限、シリアル番号を確認できます。
[設定]
指定した内容で、セキュリティーを設定します。[フルアクセスモードにできる証明書]、または[文書を開ける証明書]に証明書が指定されているときに、設定できます。
注記
[フルアクセスモードにできる証明書]、または[文書を開ける証明書]に自分の証明書を設定しないと、自分自身、保護文書が開けなくなります。
[解除]
セキュリティーの設定を解除します。ボタンをクリックすると、確認のメッセージが表示されます。
補足
- Viewerでの設定が文書に反映されるのは、文書を保存するときです。文書を保存せずに終了した場合、セキュリティー情報は反映されません。
- Viewerで文書のセキュリティーを設定/解除した時点で、他のViewerウィンドウに同じ文書が開いていた場合、そのViewerウィンドウの文書には、設定は反映されません。
[キャンセル]
設定した内容を取り消してダイアログボックスを閉じます。