操作の制限について

表示の制限

文書を開いたり、Deskでサムネールを表示したりすることを制限できます。
パスワードによるセキュリティーでは、開くパスワードを設定して、そのパスワードを知っているユーザーだけが文書を表示できるようにします。
電子印鑑によるセキュリティーでは、電子印鑑を指定して、その電子印鑑を持っているユーザーだけが文書を表示できるようにします。
電子証明書によるセキュリティーでは、証明書を指定して、その証明書の秘密鍵を持っているユーザーだけが文書を表示できるようにします。Windowsの証明書マネージャーの[個人]に登録されている証明書は秘密鍵を持っていることになります。

操作の制限

どのセキュリティーモジュールを使って保護しても、禁止できる操作は同じです。文書またはバインダーごとに、4種類の操作の制限を設定できます。文書に変更を加えられたくない場合や、流用されたくない場合に設定します。

文書の編集を禁止した場合

主に、ページの移動 / 追加 / 削除、束ねる / ばらす、回転 / ノイズ除去、バインダー内の文書構成変更、オリジナルデータの追加 / 削除などの編集操作ができません。アノテーションの操作はできます。

アノテーションの編集を禁止した場合

アノテーションの表示切り替え / 追加 / 編集 / 削除などの操作ができません。
また、OLEアノテーションの編集、転記などを抑止する効果もあります。

印刷を禁止した場合

印刷、印刷プレビューができません。また、内部処理で印刷を利用する機能([ページの割り付け]プラグイン、[PDFに変換(DocuWorks PDF)]プラグイン、および[PDFに変換(Adobe PDF)]プラグインなど)も使用できません。
また、DocuWorks Printerや、紙への印刷を防ぐことができるため、再度、文書を電子化することによる情報の転記を抑止する効果もあります。

転記を禁止した場合

主に、ページ / アノテーション / バインダー内の文書のコピー、オリジナルデータの取り出し、イメージ変換出力などの操作ができません。
ただし、属性情報(サムネール画像、文書概要、ユーザー定義属性、ページプロパティ、アノテーションの各設定情報など)や、OLEアノテーション編集中のコピー操作など、転記禁止状態に関わらず、コピーできる情報もあります。
また、ページを別の文書に転記することを防ぐことができるため、転記後の印刷、編集等を抑止する効果もあります。
補足

フルアクセスモード

フルアクセスモードでは、開いた文書に対して、セキュリティーの設定内容にかかわらず、禁止されている操作ができます。また、セキュリティーの設定を変更および解除できます。
パスワードによるセキュリティーでは、フルアクセスパスワードを設定して、そのパスワードを知っているユーザーだけがフルアクセスモードになることができるようにします。
電子印鑑によるセキュリティーでは、フルアクセスモードを許可する電子印鑑を指定して、その電子印鑑を持っているユーザーだけがフルアクセスモードになることができるようにします。
電子証明書によるセキュリティーでは、フルアクセスモードを許可する証明書を指定して、その証明書の秘密鍵を持っているユーザーだけがフルアクセスモードになることができるようにします。Windowsの証明書マネージャーの[個人]に入っている証明書は秘密鍵を持っていることになります。