属性について
FUJIFILM IWproの各サービス(ワークスペース、ルール設定および文書管理)で設定できる属性と、その連携方法について説明します。
属性の連携でできること
FUJIFILM IWproは、文書やフォルダー、ドロワーなどに対して、取引先名や取引日などのメタデータとして属性を付与できます。
ワークスペース(属性)、ルール設定(属性)および文書管理(カスタム属性)のそれぞれのサービスで属性名を一致させておくことで、付与した属性を自動でほかのサービスの属性に連携し、利用できます。属性の連携の例を次に示します。
- 文書取り込みのルールで取り込んだ文書から、取引先名や取引日などの情報を属性として抽出し、文書に付与してワークスペースへ出力する。
- ワークスペースで取り込んだ文書の属性を確認訂正で編集し、ステータスなどの追加の属性情報を付与して文書管理へ登録する。
- 文書管理でワークスペースから登録された文書の属性を元に、文書を保管し管理する。
- ワークスペースから文書管理への文書登録で、属性を引き継いで文書を登録できるのは、ルールを設定したトレイから文書を送る場合だけです。
文書の属性をサービス間で連携する場合の注意事項
ワークスペース、ルール設定および文書管理の、それぞれのサービス間で共通で利用する属性は、名前を統一する必要があります。統一されていなかった場合、次のようなエラーになります。
- ルールに設定された属性が、ワークスペース側に設定されていなかった場合
ワークスペース上のトレイに設定されたルールの[ワークスペースからの入力設定]で、ワークスペースから入力する属性名として指定された属性が、ワークスペースの属性として存在しない場合は、文書をトレイに送信してもルールの実行ができず、文書はトレイに残り続けます。 - ルールに設定された属性が、文書管理側に設定されていなかった場合
ルールの[ワークスペースからの入力設定]で、ワークスペースから入力する属性名として指定された属性が、出力先として設定されている文書管理のフォルダーのカスタム属性に存在しない場合は、ルールの実行がエラーとなります。
サービス間で連携して利用する属性名を変更する場合は、連携する各サービスの属性名をすべて更新してください。
- 属性の変更方法については、それぞれ次のページを参照してください。
- ワークスペース→属性を管理する
- ルール設定→[属性抽出の設定]画面、[出力先の設定]画面
- 文書管理→2.2 カスタム属性定義の設定、属性定義を変更する
属性名および属性値の入力範囲
設定できる属性数
- ワークスペースの属性:200個
- 文書管理のドキュメントのカスタム属性
オフィスに割り当てられるカスタム属性:1000個
キャビネットに割り当てられるカスタム属性:100個
ワークスペースに設定されている属性であっても、文書管理に設定されていない属性値は引き継げません。
設定できる属性名
- ワークスペースの属性:1~255文字
- 文書管理のドキュメントのカスタム属性:1~384バイト(UTF-8換算)
属性の型と設定できる値の範囲
型名 | ワークスペースの属性 | 文書管理のドキュメントのカスタム属性 |
---|---|---|
文字列型 | 100文字 | 1~2,000バイト(UTF-8換算) |
真偽値型 | trueまたはfalse | |
日時型 | 0001-01-01 00:00:00.000 ~ 2999-12-31 23:59:59.999 | yyyy-MM-dd hh:mm:ss(0001-01-01 00:00:00.000 ~ 2999-12-31 23:59:59.999)、yyyy/MM/dd hh:mm:ss(0001/01/01 00:00:00.000 ~ 2999/12/31 23:59:59.999) |
短整数型 | ワークスペースには存在しない | -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 |
整数型 | -9,007,199,254,740,991~9,007,199,254,740,991 | |
小数型 | 2.225073858507201E-308 ~ 1.7976931348623157E308 -2.225073858507201E-308 ~ -1.7976931348623157E308 また、上記以外に0も使用可能。 小数部の最大桁数は323 |
2.2250738585072014E-308 ~ 1.7976931348623157E308 -2.2250738585072014E-308 ~ -1.7976931348623157E308 また、上記以外に0も使用可能。 |
ユーザー/グループ型 | 登録されたユーザー/グループ |
- 文書管理のドキュメントのカスタム属性に指定できる日時型の値は次のとおりです。
- UTC形式で指定したい場合
- yyyy-MM-ddThh:mm:ss.SSSZ
- yyyy/MM/dd hh:mm:ssZ
- ローカル日時形式で指定したい場合
- yyyy-MM-dd hh:mm:ss
- yyyy/MM/dd hh:mm:ss
- yyyy-MM-dd
- yyyy/MM/dd
例:
「yyyy/MM/dd hh:mm:ssZ」→「yyyy/MM/dd hh:mm:ss.000Z」
ローカル日時形式で登録先の属性が日時型の場合は、ルールで設定したタイムゾーン設定を利用してUTC型に変換されます。
例:
「yyyy/MM/dd hh:mm:ss」→「yyyy-MM-ddThh:mm:ss.000Z」
「yyyy-MM-dd」→「yyyy-MM-ddThh:00:00.000Z」
- UTC形式で指定したい場合