PC-PR201Hエミュレーションについて

エミュレーションモードでのプリント機能

PC-PR201Hエミュレーションモードで使用できる、本機のプリント機能について説明します。

Nアップ

Nアップは、複数ページを縮小して、1枚の用紙にプリントする機能です。

フォーム合成

PC-PR201Hモードでは、あらかじめフォームをプリンターに登録しておき、プリントデータに合成してプリントできます。PC-PR201HおよびART IVのフォームが使用できます。

操作パネルから、合成するフォームを指定できます。

バーコード

PC-PR201Hモードでは、バーコードを利用できます。利用できるバーコード規格は、次のとおりです。

  • JANコード

  • CODE39

  • CODABAR

  • Industrial 2 of 5

  • Matrix 2 of 5

  • Interleaved 2 of 5

フォームについて

本機では、PC-PR201Hを使用して定形のフォームを登録できます。フォームは、64ファイルまで登録できます。

補足
  • フォーム登録数の上限を超えてフォームを登録しようとした場合またはフォーム用のメモリー容量がいっぱいになった場合、フォーム登録の操作中にエラーなどは表示されませんが、新しいフォームは登録されません。

参照

PC-PR201Hに関連する設定メニュー

[ポート設定]

[設定]>[ネットワーク設定]>[ポート設定]で、エミュレーションモードで使用するポートを設定します。

  • ポートの起動(LPD/IPP/USB/Port9100/WSD)

    PC-PR201Hエミュレーションで使用するポートを起動します。

  • [USB-プリントモード指定]

    USBポートのプリントモード指定を、PC-PR201Hエミュレーションが使用できるように設定します。プリントモードとして[PC-PR201H]を指定できます。

補足
  • [USB-プリントモード指定]では、ホスト装置から受信したデータの処理方法を設定します。ここで[201H]を設定すると、プリント言語の切り替えで説明している「自動切り替え」は行われません。

  • CentreWare Internet Servicesを使って、プロトコル(LPD、IPP、Port9100、WSD)ごとにプリントモードを指定することもできます。

[メモリー設定]

[設定]>[アプリ設定]>[プリンター設定]>[メモリー設定]で、PC-PR201Hのフォームで使用するメモリー容量を指定します。

  • [ART IV, ESC/P, 201Hフォームメモリー]

    フォームを格納するメモリー容量を設定します。設定できる最大値はメモリーの空き容量によって変化します。ストレージが取り付けられている場合は、[(ストレージ)]と表示されます。

[フォーム削除]

[設定]>[アプリ設定]>[プリンター設定]>[フォーム削除]で、本機に登録されているフォームを削除します。

PC-PR201H設定項目一覧

モードメニューで設定できる項目について、基本設定項目と拡張設定項目に分けて説明します。

基本設定項目

設定項目

項目番号

設定値

原稿サイズ

301

【0】:はがき

【3】:A3

【4】:A4

【5】:A5

【14】:B4

【15】:B5

【21】:8.5×14"

【22】:8.5×13"

【23】:8.5×11"

【24】:11×17"

【99】(初期値):用紙

【100】:連続紙(10×12")

【101】:連続紙(10×11")

【102】:連続紙(15×12")

【103】:連続紙(15×11")

補足
  • プリント保証桁は、連続紙(10×12")は80桁/72行、連続紙(10×11")は80桁/66行、連続紙(15×12")は136桁/72行、連続紙(15×11")は136桁/66行です。

  • 「原稿サイズ」で連続紙に設定した場合、「用紙位置」の設定はできません。

  • 「倍率」で「固定倍率」または「カット紙全面」が設定されている場合、「原稿サイズ」と「用紙サイズ」の組み合わせで倍率が自動設定されます。ただし、45~210%に収まらない倍率値となった場合、原稿は自動拡張/縮小されず等倍でプリントされます。
    また、2アップモードが設定されている場合は、「原稿サイズ」と「用紙サイズの1/2」の組み合わせで倍率が自動設定されます。

用紙サイズ

302

「給紙トレイ」の設定が「自動」、または「トレイ5(手差し)」の場合の用紙サイズを設定します。また、設定できる用紙はカット紙だけです。

【0】:はがき

【3】:A3

【4】:A4

【5】:A5

【14】:B4

【15】:B5

【21】:8.5×14"

【22】:8.5×13"

【23】:8.5×11"

【24】:11×17"

注記
  • 「給紙トレイ」を「トレイ1」~「トレイ4」のどれかに設定しているときには、その用紙トレイにセットされている用紙の大きさが用紙サイズとなるため、「用紙サイズ」の設定はできません。

補足
  • 「倍率」で「固定倍率」または「カット紙全面」が設定されている場合、「原稿サイズ」と「用紙サイズ」の組み合わせで倍率が自動設定されます。ただし、45~210%に収まらない倍率値となった場合、原稿は自動拡張/縮小されず等倍でプリントされます。
    また、2アップモードが設定されている場合は、「原稿サイズ」と「用紙サイズの1/2」の組み合わせで倍率が自動設定されます。

給紙トレイ

303

【0】:自動

【1】(初期値) :トレイ1

【2】:トレイ2

【3】:トレイ3

【4】:トレイ4

【5】:トレイ5(手差し)

補足
  • 「自動」に設定した場合、同じサイズの用紙が同じ用紙方向で複数のトレイにセットされているときは、トレイ1 →トレイ2 →トレイ3 →トレイ4 の順に給紙されます。また、同じサイズの用紙が異なる向きで複数のトレイにセットされているときは、よこにセットされている用紙が優先されます。

出力部数

305

【1】~【250】(初期値:1):1~250枚

注記
  • コンピューターからプリント部数の指定があった場合、その値が反映されてプリントされます。プリント後、操作パネルの設定もその値に書き換えられます。ただし、lpdポートから指定された部数は、プリント後、操作パネルの設定を書き換えることはありません。

拡張設定項目

設定項目

項目番号

設定値

排出先

306

【0】(初期値):センタートレイ(下段)

【1】:サイドトレイ(オプション)

【2】:センタートレイ(上段)(オプション)

【80】:フィニッシャートレイ(オプション)

【81】:フィニッシャー排出トレイ(オプション)

補足
  • インナー排出トレイ(オプション)が取り付けられていない場合は、「センタートレイ(下段)」がセンタートレイになります。

両面

307

【0】(初期値) :なし

【1】:左右開き

【2】:上下開き

フォント

308

(漢字書体)

2バイト系文字(漢字)の書体を設定します。なお、2バイト系半角文字もこの書体が適用されます。

参照

【0】(初期値) :明朝

【1】:ゴシック

注記
  • 本設定は、初期値を指定する機能のため、拡張コマンドが送られてきた場合には反映されません。

309

(英数字書体)

1バイト系文字(ANK)の書体を設定します。

参照

【0】(初期値) :ローマン

【1】:サンセリフ

注記
  • 本設定は、初期値を指定する機能のため、拡張コマンドが送られてきた場合には反映されません。

位置補正

310

(横位置補正)

データをプリントする位置をたてまたはよこ方向に移動し、余白の位置を変える機能です。

311

(横位置補正)

【0】(初期値) :しない

【1】~【250】:-250~-1 mm

【251】~【500】:+1~+250 mm

注記
  • 印字エリアを超えるデータは、位置補正をしても印字されません。また、位置補正により印字エリアを超えたデータは、印字されません。

倍率

312

(縦倍率)

【45】~【210】(初期値:100):45~210%

313

(横倍率)

用紙方向

314

【0】(初期値):縦

【1】:横

補足
  • ここで設定する方向は「原稿の向き」です。トレイ内の用紙のセットの方向には影響しません。

用紙位置

315

【0】(初期値):左置き

【1】:中央置き

補足
  • 「原稿サイズ」で連続紙に設定した場合、「用紙位置」の設定はできません。

2UPモード

316

【0】(初期値) :なし

【1】:順方向

【2】:逆方向

注記
  • 「原稿サイズ」でよこ向きを指定している場合、「順方向」と「逆方向」のどちらを設定しても同じ結果となります。

罫線

317

2バイト系罫線フォントの印字方法を設定します。

【0】(初期値) :イメージ

【1】:フォント

印字制御

318

(白紙排出)

改ページだけのデータのように、プリントするデータがまったくない場合に、白紙を排出するかしないかを設定します。

【0】(初期値) :しない

【1】:する

補足
  • 「しない」に設定した場合でも、外字で作成されたスペースや、白だけのイメージデータのときは白紙が排出されます。

  • 「しない」が設定され、2 アッププリントまたは両面プリントの指示がされている場合、白紙となるページはスキップして処理します。

319

(印字桁範囲)

右マージンの位置を拡張できます。

【0】(初期値) :標準

【1】:拡張

注記
  • 印字桁範囲を「拡張」から「標準」に設定変更した場合は、左右マージン値が初期化されます。

  • コマンドで右マージン位置が設定された場合は、その位置が右端となります。

320

(イメージエンハンス)

イメージエンハンスメントを行うか行わないかを設定します。

イメージエンハンスメントとは、画像の境めを滑らかにしてギザギザを減らし、疑似的に解像度を高める機能です。

【0】:OFF

【1】(初期値) :ON

321

(倍率モード)

【0】(初期値):固定

【1】:任意

【2】:カット全面

固定倍率とは、設定されている「原稿サイズ」と「用紙サイズ」から自動算出される倍率のことで、原稿サイズの印字エリアが用紙サイズの印字エリアに収まるように印字されます。このため、原稿サイズと用紙サイズが同じであれば100%(等倍)印字となります。また、2アップが設定されている場合には、2枚分の原稿サイズが1枚の用紙サイズの印字エリアに収まるように印字されます。

任意倍率とは、「倍率」>「任意倍率」で設定される倍率のことです。倍率の基準値は印字エリアの左上です。これは文字、イメージ、グラフィックスすべてにおける基準点になります。

カット紙全面領域が印字エリアに印字されます。

カット紙全面とは、設定されている「原稿サイズ」と「用紙サイズ」から自動算出される倍率のことで、設定されている原稿サイズの物理的な紙の大きさが用紙サイズの印字エリアに収まるよう印字されます。

322

(国別文字)

【0】(初期値):日本

【1】:アメリカ

【2】:イギリス

【3】:ドイツ

【4】:スウェーデン

323

(自動改行)

右マージン位置を超えたときの自動改行の動作を設定します。

【0】:CR

【1】(初期値):CR/LF

「CR」は印字復帰だけします。「CR/LF」は印字復帰したあと改行します。

324

(印字指令)

印字指令のコマンドを設定します。

【0】(初期値):CR

【1】:すべて

「CR」は印字指令のコマンドをCR のみ、「すべて」は印字指令のコマンドを、CR、LF、VT、FF、US、ESC a、ESC b とします。

325

(CRの機能)

CRコマンド受信時の動作を設定します。

【0】(初期値):復帰

【1】:復帰改行

注記
  • この設定は、初期値を設定する機能のため、拡張コマンドが送られてきた場合には反映されません。

補足
  • この設定は、8ビットドットイメージ印字コマンドの印字結果に影響します。

326

(0の書体)

数字の0の字体を設定します。

【0】(初期値):0

【1】:icon

「0」は普通の字体、「icon」は斜線のついた字体に設定します。

327

(グラフィックドット数)

ドット対応のグラフィックドット数の種類を設定します。

【0】(初期値):ネイティブ

【1】:コピー

328

(データサイズ)

データのビットサイズを設定します。

【0】:7ビット

【1】(初期値):8ビット

329

(1ページ長)

1ページの長さ(印字エリア)を11インチ(初期値)か12インチに設定します。

【0】(初期値):11インチ

【1】:12インチ

330

(拡張子指定)

通常の拡張コマンドは、コマンドを識別するための拡張子として、先頭に16進法で1BHであるESCとそれに続く;(セミコロン=3BH)を指定しています。

ホストコンピューターでESCコードやセミコロンを使用できない場合は、それに代わる特定の文字列を拡張子として使用できます。

この拡張子の置き換え機能を有効にするかどうかを設定します。

有効にする場合、項目番号331で、拡張子を指定します。

【0】(初期値):無効

【1】:有効

補足
  • 拡張子に1B3Bを使用する時は「無効」、任意の文字列を使用する場合は「有効」を設定してください。

331

(拡張子)

テキストコードで制御できるようにしたい場合は、拡張コマンドの拡張子(先頭2バイト)を指定します。画面に表示されるキーボードから2文字を入力します。

【&%】(初期値):0×21~0×7e

332

(フォーム合成)

登録されているフォーム名(No.01~64)を指定することによって、常にフォームを合成します。

【0】(初期値):しない

【1】~【64】:No.1~No.64

注記
  • 本設定は、初期値を指定する機能のため、拡張コマンドが送られてきた場合には反映されません。

336

(フォーム種類)

フォームの種類を指定します。

【0】(初期値):PC-PR201H

【1】:ART Ⅳ

ホチキスとめ

333

【0】(初期値) :しない

【1】:左上1 か所

【2】:上辺2 か所

【3】:右上1 か所

【4】:左辺2 か所

【5】:右辺2 か所

【6】:左下1 か所

【7】:下辺2 か所

【8】:右下1 か所

パンチ

334

パンチ穴を開ける位置を設定します。

【0】(初期値) :しない

【1】:上辺

【2】:下辺

【3】:左辺

【4】:右辺

パンチ穴数

337

【0】(初期値) :2穴

【1】:3穴

【2】:4穴

トレイ5確認表示

335

トレイ5(手差し)から給紙するプリント指示をしたあと、本体側の操作によってプリントを開始します。

【0】(初期値) :なし

【1】:あり

カットシートフィーダー(CSF)

338

カットシートフィーダー機能を設定します。

CSFなしの場合は、改ページコマンドを受信したら、VFUで設定された設定値まで印字ヘッドを移動させ、印字位置は左よりになります。

CSFありの場合は、改ページコマンドを受信したら、用紙を自動排出後に自動給紙して、印字位置は中央になります。

【0】(初期値):CSFなし

【1】:CSFあり

有効出力部数

339

プリント部数の指定方法を設定します。

【0】:プロトコル指定

【1】:パネル

【2】(初期値) :コマンド