IPv4 またはIPv6 接続のトラブル

症 状

処  置

IPv4に接続できない。

IPv4アドレス入力時、「192.0.2.010」のようにアドレス先頭に0を付加した場合、正しく動作しません。「192.0.2.10」のように0を付けないで入力してください。

IPv6に接続できない。

リンクローカルアドレスを指定するときに本機にアクセスできない場合は、リンクローカルアドレスにスコープ識別子を付加してください。

たとえばWindows 10のInternet Explorer 11を利用して、「fe80::203:baff:fe48:9010」を指定してアクセスする場合には、Windows 10のイーサネットアダプタローカルエリア接続の番号(例:8)をスコープ識別子として付加し、「fe80::203:baff:fe48:9010%8」と入力してください。

IPv6が利用できるWindows OSと通信できない場合は、Windows OSで固定アドレスを設定してください。

通信を許可するホストアドレスとして、設定したIPv6固定アドレスを本機に登録してください。

ルーターを越える検索が正しく動作しないことがあります。

SMBを使った検索でルーターを越える場合、宛先アドレスを直接入力してください。

マルチキャストに応答するのは、ローカルリンク内でのマルチキャスト(FF02::1)のみです。

SSL/TLSを有効に設定している場合、「https://[IPv6アドレス]」サイトを指定してください。

IPv6でプリントできない。

DNSサーバーが存在しないと、IPv6が利用できるWindows OSからWindows共有プリンターが使用できません。

Windows OS上のhostsファイルに本機のコンピューター名を登録してください。

格納先例:

C:\Windows\system32\drivers\etcのhostsファイルに登録します。

IPv6でスキャンできない。

リンクローカルアドレスだけでファイル転送に失敗する場合は、グローバルアドレスを割り当ててください。

[スキャン送信]で、SMB転送の格納先サーバーにコンピューター名を指定した場合、DNSサーバーが存在しないとファイル転送に失敗します。格納先サーバーのIPv6アドレスを指定してください。

インターネットファクスダイレクトの宛先として、次のようなIPv6のアドレスリテラル形式を使用すると正しく動作しません。

例:

csw@[ipv6:2001:db8::1]

インターネットファクスダイレクト機能を使うときは、DNSサーバーを運用して宛先をFQDN形式で指定してください。

メールアドレスとして、次のようなIPv6のアドレスリテラル形式を使用すると正しく動作しません。

例:

csw@[ipv6:2001:db8::1]

メール送信するときは、DNSサーバーを運用してメールアドレスをFQDN形式で指定してください。

UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)でIPv6機器を検索できない。

IPv6環境ではWeb Services on Devices(WSD)のディスカバリー機能を使用してください。

SMB認証のSMBサーバー設定にコンピューター名を指定すると認証に失敗する。

DNSサーバーが存在しないことが原因と考えられます。認証サーバーのコンピューター名に、IPv6アドレスを指定してください。

DocuShareなど外部アクセス接続サービスで、接続先URLにIPv6アドレスを指定すると正しく動作しない。

DNSサーバーを運用して接続先URLをFQDN形式で指定してください。

出力されたジョブログにIPv6アドレスが正しく記載されない。

IPv4で運用してください。