PDF/AまたはPDF/Xの規格に準拠したPDFを作成します。
補足
- PDF/AファイルもしくはPDF/Xファイルはセキュリティーの使用は禁止されています。
- PDF/XではJBIG2圧縮を使用できません。圧縮方法を変更してください。
- [同名ファイルが存在した場合の設定]で[既存ファイルの後に追加する]が選択されている場合、[準拠する規格:]でPDF/AまたはPDF/Xの規格を選択していても、保存先のフォルダーに作成するPDFファイルと同じ名前のファイルがあったときは、その既存ファイルと同じ形式で保存されます。
PDF/A-1b(レベルB)は、ISO 19005-1の一部準拠で、PDF 1.4仕様に基づく、電子文書の長期保存用の形式です。
e-文書法長期保存フォーマットに適しています。ここでは、PDF/A-1b形式に準拠したPDFの生成方法を説明します。
セキュリティー付与など、長期保存に適さない機能は準拠していない機能として認定されているため、PDF生成時排除されます。
[準拠する規格:]で[PDF/A-1b]を選択してPDF生成を行うと、フォントやメタデータの埋め込みが実施されたPDFが生成されます。
補足
[PDF/A-1b]を選択している場合、次の機能を設定することはできません。
- Web表示用に最適化する
- カラー画像とグレースケール画像の圧縮方法でJPEG2000を選択する
- セキュリティーをかける
- すかしの透過率を100%以外に設定する
PDF/X-1aは、ISO 15930に準拠した規格で、印刷用のデータ交換やグラフィック交換を容易にする目的があります。
[準拠する規格:]で、[PDF/X-1a(2001)]または[PDF/X-1a(2003)]を選択します。
PDF/X-1aでは、主に以下の仕様でPDFが生成されます。
[カラー空間]
DeviceRGBは使用できないため、DeviceCMYKに変更します。
[文書情報]
当製品の[文書]タブにて[タイトル]欄が空白の場合、仮の文字列を入力します。
[フォント]
当製品の[フォントの埋め込み]タブにて、すべてのフォントを埋め込んでいない場合、すべて埋め込みフォントとします。埋め込みできないフォントが検出された場合は、[準拠しない場合の処理:]が実施されます。
補足
[PDF/X-1a(2001)]または[PDF/X-1a(2003)]を選択している場合、次の機能を設定することはできません。
- Web表示用に最適化する
- 画像のダウンサンプリングを行う
- カラー画像とグレースケール画像の圧縮方法でJPEG2000を選択する
- 白黒画像の圧縮方法でJBIG2を選択する
- セキュリティーをかける
- すかしの透過率を100%以外に設定する
- [URLを自動的にPDFリンクへ変換する]を設定する
次の条件はDocuWorks PDFの設定画面で制御できないため、生成時に自動検知した場合の措置をメニューより選択します。
- 埋め込み禁止フォントが使われた場合
- ICCプロファイルのレジストリが存在しない場合
- インストール先にICCプロファイルがない場合
補足
ICCプロファイルとは、インターナショナル・カラー・コンソーシアム(ICC)の公表した標準に従ったカラーマネージメントの仕様を記述したものです。
[準拠しない場合の処理:]
次のどちらかを選択します。
[ジョブをキャンセル]
PDF変換を中止し、エラーメッセージを表示します。
[続行]
PDF/A-1bまたはPDF/X-1a形式に準拠しない標準のPDFを作成します。
カラー印刷特性として、Japan Color 2001 Coated(日本)、Coated FOGRA27(欧州)、US.Web Coated(SWOP)v2(北米)のいずれかを選択します。