[画像出力]タブ

[通常出力]

標準的な出力方式です。

[部分的に画像を合成して出力]

画像や文字などのパーツが重なり合うような表示内容で、本製品が対応していない描画を検知した場合、その部分のみを画像化して出力する方式です。
[通常出力]に比べると、元文書の再現性は高まりますが、印刷速度は低下します。

[画像を合成して出力]

画像や文字などのパーツが重なり合うような表示内容は、すべて画像化して出力する方式です。
[通常出力][画像を合成して出力]に比べると元文書の再現性は高まりますが、印刷速度は低下します。

[画像PDF出力]

元文書の表示内容をすべて画像に変換し、PDFを作成する方式です。
画像として出力することで、PDFに変換することができない複雑な描画命令を再現することができます。
画像化するページの指定、圧縮方式の指定、文書のテキスト情報の埋め込み設定が可能です。
補足
[画像PDF出力]を選択すると、[ページ設定]タブの[解像度]、および[空白ページを除去する]の機能がグレーアウトし、設定できなくなります。

[透明テキストを埋め込む]

テキストも画像として出力するため、通常、画像PDFは文字検索やテキストコピーができません。
しかし、テキスト内容を読み取って透明テキストとして埋め込めば、文字検索やテキストコピーができるようになります。

[作成する画像の解像度]

解像度(1インチあたりのピクセル数)を設定します。
通常、解像度が高いほど文書のレイアウトは正確になりますが、ファイルサイズが大きくなります。
PDFファイルをモニターで表示するだけであれば、[スクリーン](72 dpi)または[96 dpi]でも問題ありません。
ただし、150 dpi以下の解像度を指定した場合、アプリケーションで表示されているページ内容と、作成されたPDFファイルの内容が異なってしまうことがあります(文字間隔の変化など)。
補足
元の文書のレイアウトを変えずにPDFファイルを出力したい場合や、高品質での印刷が必要な場合は、300 dpi以上の解像度を指定してください。

[画像の色設定]

作成する画像の色(モノクロ/グレースケール/フルカラー)を設定します。

[画像PDFのダウンサンプリング]

ダウンサンプリングを行う場合、補間方法と解像度(72 dpi未満は設定不可)を設定します。
ダウンサンプリングの補間方法と解像度を指定すると、指定した解像度よりも高い解像度の画像が元の文書にある場合に、指定した補間方法で指定した解像度までピクセル数が削減されます。
解像度には、1インチあたりのピクセル数を入力します。

[補間方法:]

画像のダウンサンプリングを行う場合にチェックを付け、補間方法と解像度を選択します。

[バイリニア]

隣接したピクセルの平均値を計算し、その領域全体を指定した解像度の平均ピクセルカラーに置き換えます。
バイキュービック法よりも画像の品質は落ちますが、データ量は小さくできます。

[バイキュービック]

バイリニア法よりも広い範囲で同様の処理を行います。
バイリニア法よりも滑らかなグラデーションの画像が得られますが、データ量は大きくなります。

[スーパーサンプリング]

画像内に描かれた物体の輪郭が斜線や曲線の場合に発生する縁のギザギザを軽減します。

[画像の圧縮設定]

[圧縮方法:]

画像を圧縮する場合にチェックを付け、下のボックスで次の中から適切な圧縮形式を選択します。

[JPEG(画質-最高)]~[JPEG(画質-最低)]

写真などの連続階調の画像や、高解像度でファイルサイズの大きな画像に適しています。
[JPEG(画質-最低)]がもっとも圧縮率が高く、[JPEG(画質-最高)]がもっとも圧縮率が低くなります。
圧縮率を高くすると、画像はそれだけ劣化しますが、ファイルサイズは小さくできます。

[Run Length]

白または黒の部分が広い範囲でまとまっている白黒画像に適しています。

[Zip]

イラストやスクリーンショットなど、均一濃度の部分が多い、階調が連続しない比較的小さな画像に適しています。
Zip形式の圧縮では、画像の劣化はありませんが、圧縮率が低いため、ファイルサイズが大きくなります。

[CCITTグループ3]/[CCITTグループ4]

ファクスの送信の際に使われる形式で、ペイントソフトの白黒画像などに適しています。
圧縮によるデータの損失もなく、ほとんどの圧縮画像に対応しています。
[CCITTグループ4]は、[CCITTグループ3]の3倍の圧縮効果があります。

[画像にするPDFの範囲]

[すべて]または[ページ指定]を選択できます。ここで指定したページのみ画像PDFとして出力されます。
[ページ指定]で指定したページ以外は通常出力されます。
指定ページ以外は不要な場合、[指定したページのみ出力する]にチェックを付けてください。