文書の保護について
文書を保護するために、セキュリティーという機能が用意されています。
セキュリティー機能の目的
外部の不当なアクセスから機密文書を保護
権利のないユーザーが、不当にアクセスできないように文書を保護します。
機密文書を取り扱うルールの運用支援
機密文書であると明示したり、操作を制限したりすることで、権利を持った正当なユーザーにその文書の正しい取り扱い方法をガイドします。
機密文書を簡単に保護する操作環境の提供
PCについて高度な知識を持っていないユーザーにも、簡単に文書を保護したり、保護した文書を利用したりできる操作環境を提供します。
保護文書
セキュリティーを設定したDocuWorksファイルを、保護文書と呼びます。セキュリティーは、DocuWorks文書、DocuWorksバインダー、またはDocuWorks入れ物単位で設定します。DocuWorksバインダーとDocuWorks入れ物の場合はバインダーまたは入れ物全体に設定できます。また、保護文書をバインダーまたは入れ物に格納することもできます。
保護文書は、Deskのサムネール表示、またはグリッド表示でA4たて1枚の文書として表示され、ページの部分に錠マークが表示されます。内容がわからないだけではなく、ページ数や用紙サイズなどもわからないように保護されています。


注記
セキュリティーを設定しても、DocuWorksファイル自体の移動 / 削除 / コピー / 名前を付けて保存は制限できません。保護文書は、保護されたまま移動 / コピー / 名前を付けて保存されます。また、フォルダーを移動 / コピーすると、フォルダー内の保護文書は、保護されたまま移動 / コピーされます。
補足
署名文書にセキュリティーを設定できません。ただし、保護文書に署名できます。
セキュリティーモジュール
セキュリティーは、セキュリティーモジュールで設定します。セキュリティーモジュールには、次の種類があります。
パスワードによるセキュリティー(256bit V8以降)
パスワードを知っているユーザーだけが、文書を開いたり操作したりできるように設定します。「パスワードによるセキュリティー (128bit V5以降)」よりも、セキュリティーに使う暗号が強力です。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.7.x以下では開けません。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.7.x以下では開けません。
パスワードによるセキュリティー (128bit V5以降)
パスワードを知っているユーザーだけが、文書を開いたり操作したりできるように設定します。[パスワードによるセキュリティー(56bit V4以降)]よりも、セキュリティーに使う暗号が強力です。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.4.x以下では開けません。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.4.x以下では開けません。
パスワードによるセキュリティー(56bit V4以降)
パスワードを知っているユーザーだけが、文書を開いたり操作したりできるように設定します。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.4.xでも、パスワードを入力すれば開くことができます。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.4.xでも、パスワードを入力すれば開くことができます。
電子証明書によるセキュリティー(256bit V8以降)
認証局(CA)が発行する証明書を持っている特定のユーザーだけが、文書を開いたり操作したりできるように設定します。パスワードを伝えたり、秘匿したりなど、パスワードの管理をする必要がなく、しかも類推などでパスワードを破られる心配もありません。一般的な公開鍵証明書(デジタルID)を使用した、公開鍵暗号方式によるセキュリティーを設定できます。
[電子証明書によるセキュリティー (128bit V5以降)]よりも、セキュリティーに使う暗号が強力です。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.7.x以下では開けません。
[電子証明書によるセキュリティー (128bit V5以降)]よりも、セキュリティーに使う暗号が強力です。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.7.x以下では開けません。
電子証明書によるセキュリティー (128bit V5以降)
認証局(CA)が発行する証明書を持っている特定のユーザーだけが、文書を開いたり操作したりできるように設定します。パスワードを伝えたり、秘匿したりなど、パスワードの管理をする必要がなく、しかも類推などでパスワードを破られる心配もありません。一般的な公開鍵証明書(デジタルID)を使用した、公開鍵暗号方式によるセキュリティーを設定できます。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.4.xでは開けません。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.4.xでは開けません。
DocuWorks電子印鑑によるセキュリティー (128bit V5以降)
特定の電子印鑑を持っているユーザーだけが、文書を開いたり操作したりできるように設定します。公開鍵暗号方式によるセキュリティーを設定できます。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.4.xでは開けません。
このモジュールで設定した保護文書は、DocuWorks Ver.4.xでは開けません。
補足
- DocuWorks電子印鑑は、DocuWorks固有の機能です。それに対して、電子証明書はインターネットの世界で標準である公開鍵暗号方式(PKI)を使った技術で、S/MIMEによる暗号メール、Webアクセス認証、VPNなど色々な応用分野があります。電子証明書によるセキュリティー機能を用いれば、DocuWorks文書にセキュリティーをかけることも、ほかのPKI応用アプリケーションと統一的な証明書体系の元で扱えます。
- パスワードによる保護文書に対して、DocuWorksではパスワードなしで開く方法は提供していません。パスワードを忘れないように、注意して管理してください。